2月のK-1ライト級王座決定トーナメントで初戦敗退を喫したKrush -63kg王者の佐々木大蔵が、出直しの2連戦を行なうことになった。まずは6月3日に中国遠征。そして8月6日のKrush後楽園ホール大会で、谷山俊樹を挑戦者に迎えての王座防衛戦を行なう。
5月22日の記者会見。
「2人ともK-1甲子園出身。いつか見たいカードでした」とは宮田充プロデューサー
谷山も、佐々木と同じK-1のトーナメントで1回戦敗退。やはり出直しのリングだ。ただ敗れたとはいえ宮田充プロデューサーは谷山のK-1での試合を高く評価しており、今回の挑戦が決定。また谷山は過去に世界王座も含めプロで4つのベルトを獲得している。今回はKrush王者・佐々木とBigbang王者・谷山の王者対決という面も。
「これまで、学生キック時代から挑戦者の立場で闘ったタイトルマッチでは負けたことがないんですよ」という谷山。「佐々木選手はKrushを背負ってるけど、僕もジムやBigbangを背負ってる。背負ってるものでは自分のほうが大きいと思ってます」というコメントも。
一方の佐々木は「期待してくれる人たちに名誉挽回をしたい。ここを乗り越えてK-1に上がるのが目標」と語っている。また「(K-1王者の)ウェイ・ルイに見せつけたい」という言葉もあり、K-1へのアピールとしても重要な闘いと位置づけている。
どちらも再出発の闘い。勝ち負けだけでなく内容でどんなインパクトを残すか、単純に言えば「またK-1で見たい」「今なら外国人にも勝てるんじゃないか」と思わせる闘いができるかどうかも問われてくる。そんな厳しく、テーマのあるマッチメイクが、Krushの真骨頂だと言ってもいいだろう。
文・橋本宗洋