先週に続き、今年8回目のミサイル発射を行った北朝鮮。今回の中距離弾道ミサイル「北極星2」は、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の射程を伸ばすため、地上型に改良された新型だと発表されており、発射に成功したのは2月に続いて2回目となる。
 今回の発射の意味、そしてアメリカの対応について、笹川平和財団特任研究員の渡部恒雄氏に話を聞いた。
 渡部氏は、アメリカがこれまでも圧力をかけてきたものの、"レッドラインは示さない"と言ってきたと指摘。現状では"恐らくミサイルくらいだったらいいかな""まあしょうがないかな"という認識なのではないかとし、アメリカが本当に深刻な事態だと捉えるのは「核実験をした時、アメリカに届くSLBMが成功した時、大気圏再突入技術を確立させ、核弾頭が機能するようになった時だ」と話す。