第88期棋聖戦の五番勝負が6月1日、開幕する。棋聖のタイトルは言わずと知れた天才・羽生善治三冠(46)が9期連続防衛中と、圧倒的な強さを誇っている。そんな絶対強者に立ち向かうのが、タイトル初挑戦となる関西の若武者・斎藤慎太郎七段(24)だ。同世代の棋士たちが続々とタイトルに挑戦する中、肩を並べ、さらには一歩前に出ようと初タイトルに意欲を燃やしている。「将棋を始めたのは羽生先生の入門書」と語る斎藤七段に、決戦を直前に控えた今の心境を聞いた。