将棋の第88期棋聖戦五番勝負が6月1日に開幕する。第1局が行われる兵庫県洲本市のホテルニューアワジで5月31日、前夜祭が行われ、9期連続防衛中の羽生善治三冠(46)が「将棋の深さ、楽しさを届けるため、精一杯力を出したい」と意欲を語った。
羽生三冠は、タイトルを通算97期獲得し、前人未到の100期にあと3期まで迫っている。現在保持している三冠の中で、棋聖は9期連続と最も長く防衛しているタイトル。「最近ではかなり若い世代、大先輩が取り上げられることが多いですが、真ん中の世代として見せ場を作っていきたい」と19連勝中の新星・藤井聡太四段(14)や、テレビやイベントの出演で大忙しの“ひふみん”こと加藤一二三九段(77)に負けじと、将棋界のスターとして力強く宣言した。
この羽生三冠に挑戦するのはプロ5年目の若手棋士のエース、タイトル初挑戦の斎藤慎太郎七段(24)だ。憧れの棋士との対決に「羽生棋聖の入門書を読んだことが自分のルーツ。勝負として挑まなくてはいけないが本当に感慨深い」と、思いを明かした。
第1局は午前9時から開始される。またAbemaTV将棋チャンネルでは、午前8時30分から生中継も行われる。
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