麻雀ファンにとって永遠の疑問である「誰が一番強いのか」を証明する試みが、ついに本格的に始動した。全国の麻雀店における対局結果をもとにランキングを生成する「麻雀の頂-全国麻雀ランキング」が6月1日、本格的な稼動を開始した。これにより、システムに加盟している店舗に設置されている通信版麻雀卓でプレイすれば、詳細なデータがランキング化され、自分が全国でどのくらい強いかを確認することができる。既に登録ユーザー数は7万人を超えており、今後もさらに増える勢いだ。
麻雀の強さを示すものは、これまでほとんどなかったのが現状だ。役や牌の選択など、実力が上位な人がいたとしても、目先の勝負であれば幸運に恵まれ、時としてアマがプロに勝つこともある。それだけに「運次第のゲーム」と評価されることも多かった。また、統一されたルールがなく、条件次第で強者の基準も変わっていたころから、絶対的な強者が分からなかった。
今回本格稼動した「麻雀の頂」は、これらの問題をすべてクリアするべく生まれたシステムだ。オンライン麻雀の世界で実現していたランキングシステムを、全自動卓に通信機能を搭載することで、全国で行われているリアル麻雀の成績をつないだ。運営する株式会社ムーの担当者は「数千という単位の対局データを長期間集めたランキングによって、より正確な雀力の評価が可能になります。将来的に『麻雀の頂』での成績が、プロ試験の1つになることもあるかもしれません」と説明した。ランキングに参加する場合は推奨ルールで行うため、そのルールにおいて強者の基準がぶれることはない。
現在は順位のみで相対的なランキング(レーティング)を算出しており、対戦相手や最終得点によって変動する。今後はトップ率や連対率、平均順位なども出るようになるという。現在、登録店舗はチェーン店「マーチャオ」の26店舗を筆頭に全国90店舗。登録者数は7万人を超え、問い合わせも増えているという。近い将来、「麻雀の頂」でのランキングが、麻雀強者を示す肩書きの1つになっているかもしれない。