メジャーデビューも記憶に新しいKANDYTOWNからIO、YOUNG JUJUに続いてDONY JOINTがBCDMGのバックアップでソロデビュー。KANDYTOWNの面々の参加や、クルーの亡き精神的支柱YUSHIらとかつて共にしたグループBANKROLLの新曲に加え、MURO、KASHI DA HANDSOME、そしてUKからThe Puristらも制作に迎えるなどして、ファーストソロ「A 03 Tale,¥ella」を完成させた。

アルバムはサンプリングオリエンテッドなビートをメインに、彼のベースにあるヒップホップを形にしたもの。昨日より今日、そして明日へと思いを走らせる。今回4曲のプロデュースを手掛けたBCDMGのリーダー・JASHWONとともにBOMBRUSH!も顔を揃え、インタビューが始まった。

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――今回のアルバム「A 03 Tale,¥ella」に収録の「Nice One」でも歌われてますけど、小さい頃から家ではブラックミュージックが流れていたそうですね。「Nice One」では、MUROさんのミックステープ「Diggin ‘ Ice」が〈俺らの教科書〉とも歌ってて。

DONY JOINT:JBとかアレサ・フランクリンだったりとかその辺のソウルを親が好きで聴いてたんで、自分の中にすっと入ってきたし、「Diggin’ Ice」でソウルのいろんな曲を知ったのはデカいですね。それからBANKROLLに入って、YUSHIに洋楽のヒップホップやソウルとかどんどんいろんな音楽を教えてもらった感じ。ヒップホップでもソウルをサンプリングした曲に好きな曲が多かったんで、うまい具合にソウルとヒップホップの影響がフュージョンしたんじゃないかなと思います。

――ヒップホップを聴き始めたのはいつ頃だったんですか?

DONY JOINT:意識して聴き出したのは中学校入る前ぐらいっすね。レンタルCDで借りた般若さん『おはよう日本』で日本語ラップ知ってすごい刺激受けて過ごしてたら、BANKROLLのサンタ君(Big Santa Classic、以下BSC)が『おはよう日本』を知ってて、そこでいろんなアーティストとか日本語ラップも教えてもらって。

――BANKROLLのメンバーはみんな年上?

DONY JOINT:BANKROLLは俺以外はみんな2個上ですね。元々BSCと小学校が一緒で、中学校の時は野球一緒にやってて。

――その頃はもうラップしてたんですか?

DONY JOINT:その頃にサンタ君達はラップを既にやってて、一緒に遊ぶようになって、じゃあお前もやってみるかみたいな感じで遊び感覚で始めたのがきっかけですね。最初にリリック書いたのはたぶん中2とかそんぐらいだと思います。

――じゃあその頃からBANKROLLで曲を録ったり?

DONY JOINT:そうすね。Alchemistとか(DJ)PremierのインストCDみたいなのをBOOT STREET行って買ってきて、ひたすら聴いて、遊びの延長で曲作って、曲できたらみんなで聴かせあって。BANKROLLのみんなはバンバン曲作ってて、今聴いてもカッコいいやつがいっぱいある。やっぱBANKROLLの兄貴達がカッケ―なってそん時も思ったし、今でもそう思ってるからこそここまでついてきたのかなっていうのがあります。

――なるほど。ではそろそろ今回のアルバムの話をしたいんですが、制作はいつ頃から?

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DONY JOINT:シングルの「Vice City」とかは半年前ぐらいにできてて、そこからビート選びと同時進行だったのでわりと時間かかっちゃったんですけど。最初予定していたビートを削ったり、結構いろいろありました。

――どんなアルバムをイメージして制作を進めたんですか?

DONY JOINT:渋いっていうのがアルバムのテーマというか、それは意識してたんですけど。あとは昔の遊んでたノリを大事にしたいというか、楽しんで作るっていうスタンスを崩さずに作ったって感じ。苦しんだら一回やめて、楽しく作ることだけ意識してました。

――じゃあ制作中、煮詰まるようなこともなかったわけですね。

DONY JOINT:アルバムのために曲作ってったっていうよりは、今までのようにいい曲を作ろうみたいな感じのノリでハメてったっていうのがデカいっすかね。今回はソロっていうのが前提なんすけど、自分が影響を受けたアーティストだったりアルバムもイメージしてましたね。最初洋楽でヒップホップにハマるきっかけになったWU-TANGとか、DIPSETとかD-BLOCKとか、クルーでやってる感じがすごい好きでずっと今までクルーでやってきたんで、そのノリもアルバムに出てるんじゃないかな。

――制作にあたって、JASHWONさんBOMBRUSH!さんからのディレクションはあったんですか?

BOMBRUSH!:特にはなくて、ビート集める時に誰とやりたいか、どういうの作りたいのかを聞いて、プラス、The PuristとかはWestSideGunnが好きだっていう流れでP-VINE経由でビートをもらえることになってっていう。基本はDONYがやりたいようにやったよね。

DONY JOINT:そうすね。あとは合いそうなんじゃないかなっていうトラックメイカーさんのトラックを聴かせてもらってっていう感じで。

JASHWON:作ってくるものが毎回カッコいいんで、実際言うこともほとんどなくて。大まかなイメージくらいでDONYがどういうのが好きかもわかってるし、普段から最近この曲カッコいいよねとか、こういうふうにしたらいいよねっていうような話はよくシェアしてるんで。

(後編に続く)

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アーティスト:Dony Joint 

タイトル:A 03 Tale, ¥ella

レーベル:KANDYTOWN LIFE / BCDMG / P-VINE 

 発売日: 2017年5月24日(水) 

 - TRACKLIST - 

 1. Sunshine (intro)  Produced by Neetz 

 2. Vice City  Produced by Jashwon 

 3. Nice One  Produced by MURO 

 4. BERRY #1  Produced by The Purist 

 5. Too Good To Be True (Interlude)  Produced by Ryohu  Backing Vocal by Ryohu 

 6. Good Times feat. Ryohu  Produced by Ryohu 

 7. One & Only Thing  Produced by Neetz 

 8. Q's Bash Night (skit)  Produced by Jashwon  Special Act by Holly Q 

 9. Eyez On Me feat. Gottz, DIAN  Produced by Jashwon  Backing Vocal by Neetz 

10. My World feat. MUD, Young Juju  Produced by Neetz 

11. Godspeed You  Produced by Kashi Da Handsome 

12. B R-ight / BANKROLL  Produced by Jashwon


Dony Joint “Good Times” feat. Ryohu (Official Video) 

Dony Joint “One & Only Thing” (Official Video) 

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