“ひふみん”の愛称で親しまれている将棋の加藤一二三九段(77)が、6月20日に行われる竜王戦6組昇級者決定戦の高野智史四段(23)戦について「勝利を目指して臨みます」と意欲を見せた。2日、動画配信プラットフォームFRESH!の「加藤一二三公式チャンネル」で出演し、自身の大一番に向けて思いを語った。
最高齢棋士の加藤九段は竜王戦以外の棋戦で全て敗退しており、この対局に敗れると引退、勝てば自身が持つ最年長勝利記録を更新、次戦へと進むことになる。日本将棋連盟と対局日を繰り返し打ち合わせたという加藤九段は「報道陣もたくさん来ると思うので、控え室をたくさん用意してもらいました。また、この日は他の対局はありません」と、タイトル戦並みの特別態勢で行われることも明かした。
勝てば最年長勝利記録更新、負ければ引退という対局となるが「いつものとおり、よく準備し戦いたいです。(高野四段は)強敵だと思っていますが、勝利を目指して臨みます」と勝利への意欲に衰えは見せなかった。
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