新日本プロレス、Jr.ヘビー級の祭典「BEST OF THE SUPER Jr.」の優勝者が、6月3日の代々木第二体育館大会でついに決まった。

 世界各国から豪華メンバーが集結した今年の「SUPER Jr,」は、まさに史上空前の大混戦、大激戦。リーグ最終公式戦を前に、Aブロックでは勝ち点8で5人が並び、Bブロックに至っては全員が勝ち点6の同点という事態に。

 これを抜け出したのは、Aブロックではウィル・オスプレイ。前年王者のオスプレイは、IWGP Jr.ヘビー級現王者の高橋ヒロムを下して決勝進出を決めた。Bブロックを勝ち上がったのはKUSHIDA。このリーグ戦で新技バック・トゥ・ザ・フューチャーを開発している。

 この両者による優勝決定戦は、期待に違わぬ華やかさと激しさを持つ、まさに新日Jr,らしい闘いに。オスプレイが走り高跳びの背面跳びの形でロープを超えるケブラーダを見せれば、KUSHIDAは新技を早くも発展させ、雪崩式でバック・トゥ・ザ・フューチャー。最後は正調バック・トゥ・ザ・フューチャーを完璧に決めて勝利した。

 2年ぶり2度目の優勝を決めたKUSHIDAは、マイクを握ると「優勝したらやりたかった」と観客にウェーブを求めた。新日本プロレスでのウェーブといえば、90年代のドーム興行の名物だったもの。そして90年代は、Jr.ヘビー級の黄金時代でもあった。その時代の象徴である獣神サンダー・ライガーが最後の出場となった今年の「SUPER Jr.」でのウェーブ。これは新日本Jr.の魂を受け継ぎ、黄金時代を再興するという思いの表れだろう。

 今後のKUSHIDAの目標は、当然ながら王者・ヒロムはのリベンジ、王座奪還になる。ただ、リング上では挑戦表明はせず。それは、この「SUPER Jr.」を挑戦者決定戦という扱いには見せたくなかったからだ。あくまで、このリーグ戦も頂点を決める闘いなのである。

 KUSHIDAは1.4ドームでヒロムに敗れ、4人の両国大会でもリベンジ失敗。この「SUPER Jr.」も開幕2連敗を喫し、3敗した時には脱落かと思われた。

 そんな状況から這い上がっての優勝だけに、その決意は固く、重い。しかしヒロムにとっては、リーグ戦で敗れたオスプレイへのリベンジもテーマになる。今後の新日本Jr.は、ヒロム、KUSHIDA、オスプレイが軸になっていきそうだ。

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