東京・早稲田実業の清宮幸太郎選手が4日、愛知県小牧市の小牧市民球場で行われた招待試合で高校通算100号を放った。これによって多くのスポーツ新聞では、清宮選手が一面を飾った。
試合前、愛知県の小牧市民球場には2000人が並び、試合が始まる午前9時ごろには、内野席は満席となっていた。
第一試合では、残念ながら快音が聞こえなかったが、迎えた第2試合の9回裏、第4打席で、ついに高校通算100号ホームランを迎えた。
このホームランによって、通算ランキング1位の山本大貴さんの107本も視野に入ることになる。
清宮選手は「最後の最後に打ててよかったです。子どもたちが外野からすごい声を出してくれていて、それもすごい聞こえていたので、力になりました」と喜びを語った。
このニュースを聞いた巨人・長嶋茂雄終身名誉監督も「バッティングに関してはいいもの持っているし、技術もプロになって充分にバッティングの力があると思っている。プロに入って好きな野球をしてもらいたいと思う」と、惜しみない賛辞を送った。
高校通算本塁打ランキングは以下の通り。
1位 山本大貴(神港学園→JR西日本)107本
2位 清宮幸太郎(早稲田実業)100本
3位 黒瀬健太(初芝橋本→ソフトバンク)97本
4位 伊藤諒介(神港学園→法大→大阪ガス)94本
5位 中田翔(大阪桐蔭→日本ハム)87本
清宮選手は現在2位で、清宮選手があと8本打てば1位に立つことになる。
そんな中、このトップ5を見てもプロ野球選手になっているのは、3位の黒瀬選手と5位の中田選手の2人だけ。107本という記録を残した1位の山本大貴さんは、プロの世界に入ることはなかった。現在は、社会人として広島県にあるJR西条駅で駅員として働いている。高校卒業後は、プロではなく社会人野球へ進んだが、2016年にユニフォームを脱いだという。
山本さんは、当時について「自分は別にホームラン記録とかは(意識して)なくて、甲子園には出られずに終わったので、そこは後悔というか残念だったと思うが、振り返れば良い高校野球人生だった」と振り返る。
また、山本さんは清宮選手について「清宮選手はこれから日本野球界を背負っていく選手になると思う。自分よりは清宮選手の方が似合っているというか、(歴代1位の記録は清宮選手の方が)ふさわしいと思う」と語る。
甲子園に出場経験もある番組月曜コメンテーターのレッド吉田は「専門家からは『清宮くんは本当にレベルが高いから、高校生が相手だと逆に鈍ってしまう。早くプロのピッチャーと対戦したほうがいい』とまで言われているんですよ。あと何試合あるのか分からないけど、甲子園に出れたら、107号という歴代通算高校の記録を超えるのではないか」と期待を寄せた。
さらなる飛躍を遂げるであろう清宮選手から、今後も目が離せない。(AbemaTV/『原宿アベニュー』より)
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