将棋の第75期名人戦七番勝負の第6局が6月5、6日の2日間、山梨県甲府市の常磐ホテルで行われ、佐藤天彦名人(29)が稲葉陽八段(28)を112手で下した。佐藤名人は七番勝負の対戦成績を4勝2敗とし、21年ぶりの20代対決を制し、初防衛に成功した。
今回の七番勝負は稲葉八段が先勝。続く第2局を佐藤名人と、星を交互に奪い合う展開になったが、2勝2敗で迎えた第5局を佐藤名人が制し初めてリード。3勝2敗と防衛に王手をかけていた。
佐藤名人は、七番勝負の合間に将棋AI・ponanzaと戦う電王戦で連敗。名人戦への影響について聞かれると「あれだけ大きな戦いだったので、いろいろあった。長い関わりを持っていたので、なんらかの影響を受けているところもあったかもしれません。非常に大きな戦いでしたので、終わって名人戦に集中できるという、気持ちの面でそういうところはあったかなと思う」と振り返った。
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