東アフリカに位置する共和制国家・ケニア。路上で生活している子どもたちは数万人を超え、その95%以上がシンナー中毒者だと言われている。多くの子どもたちは食べ物よりも安く済むシンナーに手を出し、飢えを紛らわせようとするのだ。
 日本の小・中学生と同じ年齢くらいの子どもたちは、スワヒリ語で「拾う」を意味する「チョコラ」と呼ばれている。「チョコラ」たちは資源ゴミを拾い、回収業者に売ることで生計を立てている。しかし、その僅かな収入では空腹を満たすこともできない。そこで空腹を満たすために、シンナーに手を出してしまうのだという。