ワシントン・ポスト紙が、特別検察官がついにトランプ大統領本人の捜査を始めたと報じた。同紙によると、ロシアとの関係をめぐる捜査を担当する特別検察官のミュラー氏はトランプ氏自身が司法妨害を図った疑いがあるとして、コーツ国家情報長官やロジャーズ国家安全保障局長官などへの事情聴取を始めたという。
 アメリカ政治に詳しい前嶋和弘・上智大学教授は「今回の"ロシアゲート疑惑"の本丸がトランプ大統領なので、そこに切り込んでいった。これまでの捜査のターニングポイントになる」とその重要性を指摘する。さらに前嶋教授は「アメリカ大統領は"恩赦"の権限を持っている。つまり、トランプ大統領が辞める前に自分自身恩赦しておけば、私人になったときに降りかかってくる罪から逃れることができる」と、驚くべき秘策に打って出る可能性も示唆した。