新生K-1が新たなステージに進出する、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ大会を翌日に控え、6月17日に出場選手の計量が実施された。
しかし、ここでアクシデントが発生。スーパーファイトで武尊と対戦するブバイサ・パスハエフが規定の57.5kgをオーバーしてしまった。最初の計量で1.7kgの大幅オーバー、再計量でも800gオーバーまでしか落とすことができず。
この事態に、主催者サイドはルールに則り、ブバイサに「減点1からの試合スタート」と「武尊8オンス、ブバイサ10オンスのグローブハンデ」というペナルティーを課すことに。しかし武尊は、一切のハンデなしで闘うと所属ジムを通じて申し入れ、協議の結果、これが受け入れられた。
ブバイサの再計量結果が出る前に行なわれた記者会見でも、武尊は「今回はさいたま初進出で思い入れがある。体重を落としてないのは許せない」と怒りのコメント。しかし「試合になったら体重は関係ない」とも。
前回の試合でローブローを食らった時もすぐに立とうとしたように、武尊は試合を単なるスポーツではなくケンカや殺し合いのような感覚で捉えているところがあるのだろう。
もちろん、相手が計量オーバーであろうがなかろうが、狙うはKO勝利のみ。「最高の試合をする」という言葉どおり、新生K-1のエースがアクシデントを払拭できるか。試合では武尊の“怒りの拳”か見られそうだ。