日中韓を中心に世界的な人気を誇る男性グループ・EXO。5月24日には、メンバーのチェン、シウミン、ベクヒョンの3人からなる派生ユニットEXO-CBXが日本デビューを果たしたばかり。コンサートのチケットは軒並み完売はもちろん、ファンクラブに入会してても入手困難な状態が続いている。
そんなEXOだが、実はデビューから現在の道のりは決して平坦なものではなかった。EXOは当初、韓国人のみのEXO-Kと中国人が中心になったEXO-Mという2ユニットで形成された大型グループだった。これは、当時成長著しい中国市場をEXOが所属する韓国の音楽事務所<SM entertainment>が意識したことでもあるが、もう1つは自社アイドルの異常な多忙さを解消する狙いもあった。いくらアジアとはいえ、短期間で各国でコンサートやイベント、テレビ出演をこなすのは難しい。
最初の火種はまさにこの2ユニット制から生まれた。EXO-Mのリーダーだった中国人メンバー・クリスが、2014年5月に「契約は無効である」と突如所属事務所を提訴したのだ。さらに、その後中国人メンバーのルハンとタオもクリスに続いて事務所を提訴した。クリスとルハンと事務所の裁判は2016年まで続き、タオは敗訴している。彼らがなぜこのような行動をとったかは明らかにされてないが、ビッグアイドルになればなるほど予期せぬ事態が起こることを痛感させられる事件だった。
クリス、ルハン、タオの脱退後、EXOを取り巻く環境はやや不安定になったが、そんな不運を跳ね返すように代表曲「Growl」で大ブレイクした。楽曲もさることながら、1カメ長回しで撮影されたPVがネットを中心に大きな話題を集める。EXOは、ダンスやファッション面でもK-POPの新たな流れを作ったのだった。
(AbemaTV/K WORLDチャンネル)
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