プロ野球「マイナビオールスターゲーム2017」は、第1戦が7月14日(ナゴヤドーム)で、第2戦が15日(ZOZOマリンスタジアム)で開催される。夏恒例の“夢の球宴”として、過去にさまざまなドラマや珍事件があった。いくつかご紹介しよう。

◆“投手・イチローVS打者・松井秀喜”その結末は?

 1996年の第2戦(東京ドーム)。全パが7対3とリードした9回表2死無走者の場面。全パの仰木彬監督(オリックス)は「ピッチャー・イチロー」をコールし、全セの6番・松井秀喜(巨人)との夢の対決が実現……のはずが。

 それを打者やオールスター戦への冒涜と見た全セの野村克也監督(ヤクルト)は、すかさず代打に投手の高津臣吾(ヤクルト)を送った。結果は140キロを優に超える速球でショートゴロ。球宴ならではの夢の対決は幻に終わった。

◆槙原寛己Tシャツ登板事件 

 「顔から火柱が上がるほど、恥ずかしかった」。(「プロ野球視聴率48.8%のベンチ裏」槙原寛己著より)――本人がそう語る“珍事”が起こったのは1991年の第2戦(広島市民球場)。前日に登板を終えていた槙原はうかつにもユニフォームを忘れ、仕方なく練習用のTシャツでベンチ入りすることに。すると試合は同点のまま延長戦に突入。総力戦となった。登板予定の投手を使い切ってしまった全セの藤田元司監督(巨人)は、「僕こんなんですよ!?」とTシャツを指差して嫌がる槙原を「それでいいから」と制してマウンドに送ることに。結果、場内は爆笑に包まれた。

 なお、この時打席に入った秋山幸二(西武)が自打球により負傷退場。同じく総力戦で野手を切らした全パは投手の野茂英雄(近鉄)を代打に送った。急場しのぎでオリックスのヘルメットをかぶった野茂は三振。さらにその裏の守備では、やはり投手の工藤公康(西武)が高校以来となる外野守備に就くことに。オールスターで延長戦が廃止されるきっかけとなった試合だった。

◆史上初の球宴サイクルヒットを達成したのはあの選手

 プロ野球で過去69回しか達成されていないサイクルヒットを、オールスター戦で達成した選手がいると聞けば驚く人もいるだろう。

 偉大な記録を達成したのは古田敦也(ヤクルト)。1992年、千葉マリンスタジアムでの第2戦。前年の首位打者という実績を引っさげて全セの1番に座った古田は、第1打席で前田幸長(ロッテ)から右中間を深々と破る三塁打を放った。3回裏の第2打席では石井丈裕(西武)からセンター前ヒット。5回表の第3打席では再び石井からライトポール際にホームランを放った。第4打席はライトフライに終わるも、9回裏に河本育之(ロッテ)からセンターオーバーの二塁打を放ち、史上初となる球宴でのサイクルヒットを達成した。

 ちなみに二軍のオールスターゲームでは1982年に当時19歳だった金村義明(近鉄)が達成し、MVPを獲得している。

(C)AbemaTV

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