東京・山手線沿線にある「提灯殺し」がなくなる可能性があり、ネット上で話題になっている。
 JRが2020年の開業を予定し、工事をすすめている「品川新駅」。山手線と京浜東北線が乗り入れる予定だ。周辺は大規模な再開発が予定されており、完成すると新駅を中心に商業施設やホテルなどが立ち並ぶ東京の一大拠点として生まれ変わる。その一角にあるのが、「提灯殺し」と呼ばれる山手線のガードだ。
 「提灯殺し」の特徴は高さ制限1.5mという低さにある。さらに、山手線をはじめ、車両基地や新幹線の下などを一気に通過するため長さは250m近い。中は薄暗く幅も狭いため、人とすれ違うのもやっとだ。また、ガードの途中から天井がさらに低くなり、より圧迫感が感じられる。実際に測ってみると、このポイントの高さは166cmほどしかなく、タクシーの表示灯もスレスレの高さだ。かつて、個人タクシーの提灯の形をした表示灯が天井にぶつかって壊れてしまったという話が広まり、それが「提灯殺し」の名前の由来になったという。