今年も開催される新日本プロレスのリーグ戦・G1クライマックスは、A・B両ブロックとも興味深い組み合わせとなった。
Aブロックでは、IWGPインターコンチネンタル王座をめぐって争ってきた棚橋弘至と内藤哲也、その内藤と同い年のライバルと言える飯伏幸太が競い合う構図。
一方、Bブロックにはオカダ・カズチカ、ケニー・オメガ、鈴木みのるがエントリーしている。言うまでもなく、オカダは現IWGPヘビー級王者だ。
そのオカダと、今年2度にわたって大激闘を展開したのがケニー・オメガだ。東京ドームでは46分のロングマッチで敗れ、大阪城ホールでは60分時間切れ引き分け。早くも3度目の対決が、G1公式戦という形で実現することになった。
両者の対戦はリーグ公式戦最終戦となる、8.12両国大会。星取り状況にもよるが、「勝ったほうが決勝進出」となる可能性が高いと見ているファンは多いはずだ。しかしリーグ戦の試合時間は30分。2人の闘いは30分で決着がつくのか。それともどちらかが“秘策”を用意するのか。気になる一戦だ。
また鈴木みのるも、今年になって鈴木軍を率いて新日本マットにカムバックすると、2月の札幌大会でオカダのIWGP王座に挑戦。得意の関節技でチャンピオンをギリギリのところまで追い詰めている。
今回は鈴木にとってリベンジのチャンス。優勝すればIWGP王座挑戦権を得るだけでなく、オカダからの直接勝利も今後のマッチメイクに大きな影響を与えることになるだろう。2人が対戦するのは8月8日の横浜大会。横浜といえば鈴木の地元だけに、会場のファンの後押しも考えられる。
もちろん、鈴木vsケニーの対戦も見逃せないところ。鈴木は鈴木軍、ケニーはバレットクラブと、ユニットのリーダーでもあり、両者の激突は両陣営のメンツをかけての“団体戦”といったテーマもある。
お互い、現在のマット界でも屈指の実力者。それに加えてセコンドの“介入”があるかもしれないと考えると、勝負の行方はますます読めない。
そしてそれは、リーグ戦全体にも言えること。鈴木および鈴木軍は出場選手全員にとって厄介な存在。各選手の鈴木との対戦結果は、優勝戦線を左右しかねないだろう。
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