6月11日、『Driving with オカダ・カズチカ』(AbemaTV)が放送された。同番組では愛車のフェラーリ488GTBを駆って仕事場に向かうオカダにスタッフが密着、その素顔に迫っている。
「やっぱ、スポーツカーって言ったらフェラーリじゃないですか」と、昨年末にシボレー・コルベットからフェラーリに乗り換えた理由を語るオカダは「オカダ、カッケーなって思ってもらいたい」と“レインメーカー”としての矜持を見せた。
IWGPヘビー級王者となったオカダは「常にカッコよくないと」とチャンピオンらしくあり続けることの大切さを語ったが、プロレスラーとして異彩を放つ自身のスタイルについて問われると「みんなが僕だったら面白くない。だからこそ際立つ。同じだったら面白くない」と答える。
今年4月9日に両国国技館で開催された『戦国炎舞-KIZNA- Presents SAKURA GENESIS 2017』で対戦した柴田勝頼については「柴田さんは、どっちかと言ったら昔からのレスラーって感じがしますからね。僕と合わない価値観なんじゃないかと」と評し、プロレスは“価値観の戦い”なのだとして「僕はやっぱりチャンピオンの言うことが正しいと思いますので。常に負けられない」と一戦の重要性を説いた。
ここで新日本プロレスのロサンゼルス大会『G1 Special in USA』の話題に移り、2日間にわたる初海外興行が出場メンバーも決まらないまま早々とソールドアウトしたことについて「驚きました」と心境を明かしながらも「これで、どんどんどんどん盛り上がっていってくれたらいいですね」とLA大会がプロレス人気の起爆剤になることに期待を寄せていた。
ケニー・オメガ、鈴木みのる、タイガーマスクWらと戦った2017年を振り返り、「楽しめてやれてるから、結果につながっている」と充実した様子を覗かせたオカダ。しかし「頭ひとつ抜けてますね」という撮影スタッフの言葉には首を振り「ケニーがそれだけ強かったですからね。もっと余裕で勝ててたら、そう言えたのかもしれないですけど。やっぱ新日本レスラー強いなって思いますね」と、激戦を繰り広げた選手へのリスペクトも忘れない。
今やオカダはプロレス界のみならず世間一般からも注目を集める存在となったが、「そこまで感じてない、まだまだ」と答え、いまだにプロレスと一般の人々の間には距離があるとしつつも「プロ野球よりもポピュラーにしていきたい」と抱負を語った。
そんなオカダは“フェラーリに乗るレスラーはなかなかいない”ということで「カッコいいレスラーが出てきて“ありがとう”じゃないですかね?」と、あえてプロレスラーらしく胸を張る。目的地に着くと、撮ってほしいというフェラーリのエンジンを自慢げに見せながら、愛車を見つめて「カッコいいなあ……」と一言つぶやいて番組は終了した。
6月11日の大阪城ホールで行われたケニーとの再戦は、死闘の末にドローという結果に。完売となった『G1 Special in USA』に向けて進む道のりに、さらなる注目が集まっている。