トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ」のWHITE DIVISION 47・48回戦が7月3日、AbemaTV麻雀チャンネルで放送され、村上淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)と小林剛(麻将連合)がトップを取った。村上は3連勝をおさめ、2位をがっちりキープ。小林は+348.1までポイントを伸ばし、予選3回を残した状態で準決勝進出をほぼ確定させた。
47回戦の対局者は村上淳、内川幸太郎(日本プロ麻雀連盟)、瀬戸熊直樹(日本プロ麻雀連盟)、勝又健志(日本プロ麻雀連盟)。2連勝中だった村上は「ポイントのことは忘れて、局面に集中して夢中で打つ」と対局前に語っていた。東1局から小刻みに加点すると、オーラスではピンフ・三色・ドラの8000点をアガり、3連勝を決めた。リーチファイターと言われる村上だが、計4回のアガリはすべてリーチなし。「リーチを自重していた印象を受けるかもしれませんが、ポイントを持っていたからではなく、すべて局面に合わせた選択でした」と振り返った。「残り3戦、小さいラスでいいと思えば受け入れ、でかいトップが取れそうだったら狙います」と準決勝に向け、確実にポイントを積み上げられたことで、笑みが自然にこぼれた。
48回戦の対局者は小林剛、鈴木たろう(日本プロ麻雀協会)、藤田晋(サイバーエージェント代表取締役社長)、石橋伸洋(最高位戦日本プロ麻雀協会)。東場で5万2000点まで加点した鈴木を追いかける小林は、南1局、親番でリーチ・ツモ・ドラ2と1万2000点(+供託2000点)をアガって反撃開始。続く1本場で3900点(+300点、供託2000点)を決めるなど、鈴木をまくって逆転トップを取った。「とりあえず準決勝は決まったかなと。3ラスでも大丈夫になったんで。できれば他に上がってくる3人のポイントを小さくして、ひとり抜けた状態で準決勝にいきたいですね」と気持ちはすでに先を向いていた。【福山純生】
WHITE DIVISION 47・48回戦終了時点での順位、ポイントは以下のとおり。
1位 小林剛(麻将連合)+348.1 2位 村上淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)+190.6 3位 鈴木たろう(日本プロ麻雀協会)+68.2 4位 藤田晋(サイバーエージェント代表取締役社長)▲10.0 5位 瀬戸熊直樹(日本プロ麻雀連盟)▲17.4 6位 勝又健志(日本プロ麻雀連盟)▲57.6 7位 内川幸太郎(日本プロ麻雀連盟)▲254.3 8位 石橋伸洋(最高位戦日本プロ麻雀協会)▲267.6
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ14人と藤田氏が「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ(藤田氏は両組に参加)、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。