こんにちは。青木真也です。徳俵いっぱいの格闘技選手です。プロ格闘家であることの醍醐味の一つに入場があります。プロ格闘技に憧れたならば、一度は自分の入場曲で花道を歩いてみたいと思うものです。ケンドー・カシンの入場だったり、桜庭和志の入場だったり、多感な時期に自分に大きな影響を与えたものはあります。その十数年後に、自分がリング上でその曲を聞く事になるのだから、人生はラララ。

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僕の入場曲は『バカサバイバー』。かれこれ10年以上、変えていません。お陰さまで、青木=『バカサバイバー』の印象になっております。何故、『バカサバイバー』なのですか? と聞かれることは一度や二度じゃないので、ここでしっかりと説明します。以後、この質問に関しては「ググれ」で対応します。(ウソです)

まず、『バカサバイバー』に関して、これといった想いはありません。「テンポがいい」の理由だけで選んでいます。僕が入場曲を選ぶポイントは2つです。

1つ目は「すぐ入場できること」。すぐ入場できるのは重要です。メインイベントの選手ならば、溜めて入場しても構いません。むしろ、溜めることでお客さんを盛り上げることができます。しかし、第一試合から休憩前までの選手が、時間を使って入場していたら、イベントとしての完成度に影響します。イベントは1試合ではなくトータルパッケージ。よって、前座の試合は、すぐに入場できることが大切になってきます。夢にまで見た入場シーンが「若手が長々やってんじゃねえ!」と言われてしまう現実はツライものがあります。

2つ目は「入場曲を変えてはいけない」。入場曲は基本は変えてはいけないのです。何故か。その理由は、入場曲が掛かったその時から、その選手の時間です。会場を選手の空気に変える事が大事です。毎回、入場曲が変わっていたら、その選手のイメージがつきません。よって一度決めたのならば、できるだけ長く使うことをお薦めしています。『バカサバイバー』が流れたら青木真也の時間です。10年以上続けている価値があります。これを手放すわけにはいかない。選手の価値は歴史です。

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入場曲に憧れて、選手になりたい! と思うのも立派な動機です。僕だってやってみたかった。試合までの日々を乗り越えて、自分の入場曲で花道を歩いてリングに向かう。生きている中で楽しいこと、気持ちのいいことは、たくさんあると思います。その中の一つが花道を歩くときだと思います。

今はプロ格闘技の敷居は下がっています。練習すれば高確率でなれるはず。思い立ったら、即行動。格闘技ジムの門を叩いてみると人生の新しい引き出しが作れると思いますよ。バラ色の人生。

追伸:青木真也は人生の責任は取りません。自己責任でお願いします。

文/青木真也

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