今年も下半期に突入し、新日本プロレスのリングはこれからG1クライマックスという大舞台を迎えることとなる。

上半期の流れを振り返ってみると、どのタイトルをめぐる闘いも激しいものだった。特に大きな存在感を発揮したのは、やはりIWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也だ。1.4ドームで棚橋弘至を下し、世代交代を果たすと4月29日にはジュース・ロビンソンにも勝利している。この防衛戦の際には、ロビンソンの挑戦権に疑問を呈し、さらにベルトを蹴りながら入場するなどベルトの価値さえ揺るがす“暴挙”も話題になった。その後もベルトを鉄柱に投げつける破壊活動にいそしんだ内藤。現在は棚橋にベルトを奪われた状態だが、今後が最も気になるレスラーだ。

内藤率いるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの高橋ヒロムは、海外修行から帰国すると1.4ドームでKUSHIDAに勝利し衝撃の戴冠。再戦では約2分という短時間で返り討ちにしており、その実力を見せつけた。しかも“チャンピオンベルトを「ベルトさん」と呼び会話する”“インタビューの最中に猫と化して人形とじゃれる”といった、突き抜けた奇行も話題に。

また、今年の新日本マットの大きな話題の一つは、鈴木みのると鈴木軍のUターンだろう。鈴木はオカダ・カズチカとのIWGPヘビー級選手権こそ敗れたものの、後藤洋央紀からNEVER無差別級王座を強奪。試合を乱入、介入なんでもありの無法地帯にしてしまう鈴木軍は、ジュニアヘビー級でも猛威を振るっている。

タッグ戦線では、NEVER6人タッグ王座の注目度が急上昇。1.4ドームで戴冠したロスインゴから田口隆祐のタグチジャパンがベルトを奪い、それを奪還されると中西学をリコシェに入れ替えたタグチジャパンが再奪取、さらにまたロスインゴが王者にと、目まぐるしくベルトが移動。棚橋、リコシェといったトップ選手も巻き込むことで、タグチジャパンとNEVER6人タッグ王座は完全に定着したと言えるだろう。

そして、ベルトの奪い合いが展開される中、ベルトを守り通しているのが団体最高峰・IWGPヘビー級のベルトを持つオカダだ。1.4ドームでケニー・オメガと46分の死闘を演じ(大阪城ホールでは60分フルタイムドロー)、2月には鈴木みのるの足殺しに苦しめられながらも勝利。4月の両国大会では柴田勝頼との打撃戦を含むハードな攻防を制した。さらに5月は福岡で巨漢バッドラック・ファレを相手に防衛。

それぞれタイプの異なる挑戦者と、タイプの異なる試合をし、その上で防衛を重ねながら“オカダならではのタイトルマッチ”をファンの記憶に残すという離れ業をやってのけた。

この防衛ロードで、オカダはその歴史の中でも屈指のIWGP王者となったと言っていい。果たしてG1はオカダ独走か、ケニー連覇か。無冠になったからこそ内藤も怖い。上半期のタイトル戦線は、今後の新日本マットを考える上でのヒントにもなりそうだ。

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