実験的なマッチメイクが話題となっている立ち技イベント・KHAOSの第3回大会が、7月8日に新宿FACEで開催された。
大会前日に抽選で対戦相手が決まる「KHAOS ROYAL」、出場選手が全員10代の「KHAOS TEENS」に続き、今回は「Money in the KHAOS」を実施。これは4人によるワンデートーナメントで、優勝者が全員分のファイトマネーを総取りできるというもの。
「総取り」を果たしたのは大岩翔大だ。1回戦、初出場の小倉尚也を僅差の判定で下した大岩は、決勝で森坂陸と対戦。森坂は初戦、江川優生を延長判定2-1で振り切っている。
決勝も大接戦で延長となったが、蹴りを使う森坂に圧力をかけた大岩がパンチ勝負。右フックでダウンを奪い、判定をものにした。
トーナメントの試合はすべて僅差の勝負、それだけ実力が拮抗していたということだが、その中で勝ち上がった大岩は、KHAOSの第1回大会にも出場していた。「旗揚げ戦第1試合から始まって、優勝で終わる」、そんなKHAOSでのストーリーを思い描いていたという。今後は「K-1とKrushのトップにケンカを売りにいく」とも。まさにKHAOSらしい、成り上がりファイターぶりだ。
次々と企画性のあるマッチメイクを打ち出すKHAOS、次回大会(10月14日、新宿FACE)では「KHAOS of WAR」として「関東vs関西全面戦争」を開催。7対7の東西対抗戦が行なわれる。
関東、東京が中心というイメージもあるものの、近年はK-1甲子園優勝者を2年連続で輩出するなど、関西の若いファイターが活躍している。そんな状況を受けての対抗戦だ。こうしたチャンスを作ることで、首都圏以外のジムや選手をさらに活性化させようという狙いもある。
KHAOSからKrush、そしてK-1にという路線がある中で、この対抗戦で活躍した選手が数年後にK-1のトップ戦線にいる可能性もある。今後もKHAOSは重要な存在となっていきそうだ。
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