トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ」のBLACK 45・46回戦が7月10日、AbemaTV麻雀チャンネルで放送され、白鳥翔(日本プロ麻雀連盟)と多井隆晴(RMU)がトップを取った。白鳥は2位をしっかりキープ、多井は5位と順位は変わらずも、4位・猿川真寿(日本プロ麻雀連盟)とのポイント差を130.7から63.3まで詰め、準決勝進出へ望みをつないだ。
45回戦の対局者は白鳥翔、藤田晋(サイバーエージェント代表取締役社長)、鈴木達也(日本プロ麻雀協会)、佐々木寿人(日本プロ麻雀連盟)。東1局、白鳥は8000点の放銃からスタート。その後も失点が続き、一時は持ち点が9000点まで沈んだが、東3局4本場でリーチ・ツモ・チートイツ・ドラ2、1万2000点(+1200点、供託2000点)をアガり反撃開始。南1局1本場では親番・佐々木のリーチをかいくぐり、8000点(+300点、供託2000点)を加点。オーラスの親番でも連荘し、リーチ・一発・ツモ・タンヤオ・ピンフの1万2000点(+900点、供託1000点)でとどめを刺した。「平均持ち点はBLACK DIVISIONの中で下から2番目の7位なんですが、連対率は1位。だから総合2位の位置にいられるんです」と、今対局も着順取りの名手は健在だった。
46回戦、対局者は多井隆晴、平賀聡彦(最高位戦日本プロ麻雀協会)、猿川真寿(日本プロ麻雀連盟)、滝沢和典(日本プロ麻雀連盟)。対局前、多井は「去年のチャンピオンとして出場して、まさか予選で負けるとは恥ずかしいので、必ずトップ取ります」とここでのラスは脱落を意味することを自覚していた。東2局、多井はピンフ・イーペーコー・ドラ2の8000点をアガるが、直後に続けて放銃し団子状態に突入。しかし南3局1本場でリーチ・ピンフ・一気通貫の8000点(+300点、供託3000点)をアガり抜け出すと、有言実行でトップを取った。「たまたまトップを取りましたけど、内容がひどいんで、ちょっと忘れましょうこのトップのことは。次にもう1回ちゃんと打たないと負ける」と戦い方を猛省し、残り4戦、負けられない戦いに向け、気持ちをリセットした。【福山純生】
BLACK DIVISION 45・46回戦終了時点での順位、ポイントは以下のとおり。
1位 佐々木寿人(日本プロ麻雀連盟)+383.7 2位 白鳥翔(日本プロ麻雀連盟)+179.0 3位 平賀聡彦(最高位戦日本プロ麻雀協会)+79.5 4位 猿川真寿(日本プロ麻雀連盟)+16.4 5位 多井隆晴(RMU)▲46.9 6位 藤田晋(サイバーエージェント代表取締役社長)▲120.1 7位 鈴木達也(日本プロ麻雀協会)▲177.4 8位 滝沢和典(日本プロ麻雀連盟)▲314.2
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ14人と藤田氏が「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ(藤田氏は両組に参加)、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。
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