7月15日韓国ソウルで開催される総合格闘技「ROAD FC」(15日14時~AbemaTVで生中継)に出場する佐々木信治選手に密着取材をおこなった。
地元である広島県・福山市で、現役時代に世界最強と呼ばれた元総合格闘家の妻・惠さんとともに総合格闘技道場「BURST」を営んでいる佐々木選手。しかし独身時代は余裕がなく、試合前には周囲からも「怖い」と言われることが多かったいう。子供ができて変わったことについて聞かれると、「結婚して、さらに子どもができてからは癒されたりとかもして。普段とずっと変わんないです、試合直前まで」と精神面での安定が大きいという。さらに「ピリピリしすぎてたなというか、考えすぎてた部分もあるんかな」と、かつての状況を振り返った。
そんな佐々木選手が運営する総合格闘技道場「BURST」では数年前からキッズクラスを実施しており、惠さんも会員の指導にあたっている。惠さんは「旦那が現役選手なんで、サポートできるところはしっかりしたい」と話し、一般会員やキッズクラスの父兄に娘を看てもらいつつ、佐々木選手と2人でトレーニングをおこなっている。
「一緒になることで選手として成長できる」と惠さんの存在について語る佐々木選手は、「さすがに世界のトップでやってた人なんで、女性といえども頼もしいですね」と称賛を惜しまない。一方、惠さんは現在の佐々木選手について、相手のパンチを見切るときに身体が浮いてしまうと問題点を指摘し、攻撃するときに癖として出ることが多いと分析。スタッフからの質問にも「縦に抜けるんじゃなくて、前にどんと落ちるような打撃が打てれば」と具体的に答えていた。
ライト級トーナメント1回戦の対戦相手であるアマチュシン・フーヘンフウについて、佐々木選手は「うまくはないなと思うけど、気持ちと力が絶対に強いはずなんで、それが正直1番厄介」とコメント。足のタックルに弱い傾向がある相手ということで、リーチを生かして遠くから打撃し、足のタックルから寝技に持ち込みたいと理想の展開も教えてくれた。
「仲間と嫁さんとやってきたことを全部ぶつけていって、それが結果につながるように絶対に全部出して勝っていきたい」と意気込みを語った。夫婦二人三脚でトレーニングに励んできた佐々木選手の力強い試合に期待しよう。