7月16日、後楽園ホールで開催される「Krush.77」(17時~AbemaTVで生中継)。今大会では、日本勢と近年勢いを増しつつある中国勢の6対6の対抗戦が開催されるが、注目のカードは、メインカードの卜部弘嵩と、 ジェン・ジュンフェンとの対戦だ。
決定していたコン・ロンが負傷のため欠場。代わりに日本への刺客として送られてきたのがジェン・ジュンフェン。これまでユン・チーや中国人初の王者となったライト級チャンピオン、ウェイ・ルイなど、次々と強豪を送り込んできた大東翔クラブの隠し玉であり(所属は中国野狼クラブ)、実はMMAをメインに活躍しているファイターだ。
Krush公式サイトの経歴でも、北京武状元60kg級トーナメント優勝、西安究極格闘60kg級トーナメント優勝と2つの中国国内のMMAトーナメントを制し過去の戦績は26戦20勝と大きく勝ち越している。中国の大会の映像でも長いリーチを活かした荒々しい打撃が持ち味の選手だ。Krushルールで卜部と互角に打ち合えるほどの技術は感じられないが、大東翔クラブで秘策を授かったと不気味な発言もしている。ジェン本人は小澤海斗とユン・チーの3月のタイトル戦でKrushの戦いに強い興味を持ったことも明かしている。
今回の対抗戦では、ベテラン小宮由紀博がカンフー王者のチュー・ジェンリャン、渡部太基が同じくカンフーベースのティエ・インホァ、ライト級トーナメントのリザーブファイトで水町浩をKOし存在感をみせた瑠輝也が、中国のムエタイ王者ドン・ザーチー。さらに期待の新鋭、佐野天馬がユン・チーと対戦、里見柚己がワン・ジュングァンと対戦する。
日本でもお馴染みとなったユン・チーを除いては未知の選手たちが勢揃いとなる中国勢だがほとんどの選手が戦歴も大きく勝ち越しているエリートばかりだ、Krushが誇る気鋭の選手と経験豊かなベテランが迎え撃つ今回の大会、K-1、Krush内での今後の日中間の激戦を占う意味でも重要な対戦になりそうだ。