世界最高峰の試合が見られるリングだと言っていい新日本プロレス、そのクオリティを支え、引っ張っているのはオカダ・カズチカだ。現IWGPヘビー級チャンピオン。上半期はケニー・オメガ、鈴木みのる、柴田勝頼、バッドラック・ファレを相手に王座防衛を重ねてきた。そのどれもが激闘、死闘と言うべきものだった。
IWGP王者こそ最強にして最高峰。それを証明するためにも、夏の大一番であるG1クライマックス(7月17日(月) 15時~AbemaTVで開幕戦生中継)も制したいところ。「チャンピオンか最強だと見せつけなければいけない」とオカダは言う。
とはいえ、IWGP王者とG1の相性は決してよくない。過去、王者として優勝したのは武藤敬司と佐々木健介の2人だけ。オカダが過去に優勝したのも“無冠”の時だった。試合を見る限り、レスラーとしてキャリア最高の状態にきているオカダ。だからこそジンクスを覆し、完全なる“オカダ時代”を築きたいはず。まして今回、同じブロックにはケニーもいる。
オカダとケニーは1.4ドームで46分のロングマッチ。さらに6月の大阪城ホールでは60分フルタイムドローという結果になっている。もはや実力に差はない状態だが、ここでケニーを倒して優勝決定戦に進出し、頂点に立てばG1優勝の価値もさらに高まるというものだ。