(7.16後楽園大会のバックステージで、ワンからの対戦要求について答えた武尊)
いまや格闘技界を代表するスター選手となった武尊の次戦が決定した。9月18日に開催されるK-1さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ大会だ。対戦相手は中国のワン・ジュングァン。ワンは7月16日のKrush後楽園ホール大会で里見柚己を下しており、その際にリング上から武尊に対戦要求。武尊もこれに答えていた。そして翌日の会見で、あらためて正式発表された形だ。
ワンは“中国の武尊”という異名を持つ選手で、里見戦でもひたすら前に出てパンチを振るう攻撃的な試合ぶりを見せている。そんなワンを、武尊も「こんなアグレッシブで気持ちの強い選手は久しぶりに見ましたね。いい意味で相手の攻撃を無視して自分が攻めるタイプ」と評価している。
「見たら確かに“中国の武尊”でしたね」と語ったように自分に似たものを感じているようだ。そんな選手との闘いだけに、打ち合いとなることはもはや確定と言っていい。ただ武尊は「“中国の武尊”みたいに言われるのは嫌だと思いますけどね。偽物ってことですから」とも。このあたり、アグレッシブな打ち合いをさせたら自分が一番だというプライドも感じさせた。
「年間全試合KO」を目標に掲げ、今年は4月、6月と実際にKO勝利を飾っている武尊。今年3戦目は、6月の段階で「次はやりたい」と語り、ワンからの対戦要求に「やるならベルトをかけて」という希望通りのタイトルマッチになった。
ファンが望むのはもちろん連勝、連続KOを伸ばす姿。しかし打ち合いはそれだけリスクを伴うだけに、常に“万が一”の危険性が潜んでいる。そしてそのスリルこそが武尊の試合の魅力。武尊自身が認めるアグレッシブなチャレンジャーとの防衛戦で“らしさ”が全開になることだろう。
また、この9.18K-1さいたま大会ではスーパー・バンタム級王者の武居由樹vs伊澤波人、スーパー・フェザー級王者の大雅vsスタウロス・エグザコスティディスのノンタイトル戦も決定。日菜太は再起戦でセルジオ・サンチェスと対戦する。すでに発表されているウェルター級トーナメントも含め、今回も豪華な陣容だ。