毎年、G1クライマックスには番狂わせが付き物だ。全勝優勝はレアケース。どの選手も壮絶な星の潰し合いをしながら優勝を目指す。どの試合も簡単には勝てないくらい新日本プロレスのレベルは高いし、選手全員が実力をフルに発揮してくる。
7月17日の開幕戦、札幌大会でも波乱が起きた。今回が最後のG1となる永田裕志がYOSHI-HASHIの必殺技カルマでフォール負け。昨年は優勝者ケニー・オメガも下しており、YOSHI-HASHIが確実に力をつけていることを感じさせた。
真壁刀義はバッドラック・ファレに真っ向からのパワー勝負を挑むも敗退。IWGPインターコンチネンタル王者の棚橋弘至はザック・セイバーJr.のグラウンド殺法に捕獲され、以前から負傷していた腕を固められてギブアップ。
永田、真壁、棚橋はいずれもG1優勝経験者であり、IWGPヘビー級も戴冠。長く新日本マットを支えてきたベテランだ。そんな選手たちが開幕戦で揃って敗れたことに、時代の移り変わりを感じざるを得ないというファンもいるかもしれない。
とはいえ、ここからの巻き返し方を知っているのもベテランだ。G1が星の潰し合いである以上、1敗はまだ「優勝圏内」。連敗しないことが重要になってくる。次のAブロック公式戦は7月21日の後楽園ホール大会。ベテランたちの真価は、ここで発揮されるはずだ。
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