7月17日札幌きたえーる大会で開幕した新日本プロレス夏の風物詩「G1 CLIMAX 27」。Aブロック初戦で棚橋弘至がザック・セイバー・ジュニアに敗戦するといった番狂わせが早くも置き、G1らしい幕開けとなったが、今回全く星が読めないのがBブロックだ。
今回Bブロックにエントリーされているのは、小島聡、マイケル・エルガン、ジュース・ロビンソン、オカダ・カズチカ、矢野通、ケニー・オメガ、タマ・トンガ、鈴木みのる、SANADA、EVILの10人。新日本プロレスの公式サイトでの事前のファン予想では、昨年の覇者、ケニー・オメガが51%という両ブロックの中でトップでファイナリストになるという予想がある一方で、IWGP絶対王者、オカダ・カズチカが14%と通常の実績から考えれば理解できない程低い評価にとどまっている。
一つ考えられることは、ファンの間でもオカダ包囲網がかなり厳しくなるという読みもあるだろう。シングル総当りという性格上、チャンピオンに残りの9人が全力で当たってくることは容易に想像できるが、ここ1年過酷な試合でタイトルを守り抜いてきたオカダのタフさ耐久性が問われるシリーズになることは確かだ。
オメガに続く2位には意外(?)な名前が挙がっているロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのSANADAだ。ここまでロスインゴの構成員として戦って来たSANADAだが、その優れた身体能力やポテンシャルは誰もが認めるところではあるがオカダを超える15%の得票は波乱への期待を込めたものともいえる、SANADA、オカダに続いたのが鈴木みのる(11%)。この大会に関しては鈴木軍全体を巻き込んだ全面戦争を示唆しており、きたえーる大会ではバックステージでケニー・オメガを鈴木軍全員で襲撃している。番狂わせは、鈴木軍の介入が握っている、そんな深読みをすると益々このブロックの不透明感は増すことになるのだ。
その他にも矢野通の巧みなワナにハマる数人、成長著しいジュース・ロビンソン、マイケル・エルガン、タマ・トンガと言った外国人選手同士の対戦はさらに読めない部分が多い。また驚くほど過小評価にとどまっているEVIL、得票の3%をみても2~3勝でとどまることは考えにくい。
昨年の傾向をみると3敗が両ブロックとも決勝進出のラインだが、今年のベスト・オブ・スーパー・ジュニアのように複数人が同点で並ぶといった波乱も十分に考えられるのがBブロックといえるだろう。