25日、「期待しないが67%ですが?」と自身の支持率について記者に問われ、険しい顔で「真摯に受け止める」と答えた蓮舫代表。その後の両院議員懇談会では「勝つための組織にしていきたい」と強調、次期衆院選では参院から衆院にくら替え出馬することを発表した。
参院東京選挙区選出の蓮舫代表は現在3期目。野党第1党の党首であることから、仮に民進党が政権を奪還した場合、総理大臣に一番近い立場となる。しかし、参議院議員のままでは総理大臣を本気で狙っているとはいえないとの指摘もあることから、今回、衆議院議員に鞍替えすることで覚悟を示したという格好だ。
自民党・安倍政権の支持率が下がる一方、民進党の支持率は上がらず、都知事選では有権者の受け皿になりえず議席を減らした。この結果を受け、野田幹事長は「執行部の責任を明確にする」との理由で辞任の意向を明らかにした。
25日放送のAbemaTV『AbemaPrime』に出演した民進党の原口一博・衆議院議員は「執行部じゃないので分からない」としつつも「野田総理は2012年の総選挙では、300近くあった(議席)を一気に57まで落とした。その人が真ん中に座るのは絶対ダメだ、野田さんは辞めるべきだと僕は言ってきた。松下政経塾の先輩なので人間としては尊敬している。だけど5年も続けているというのはダメだ」と厳しい口調で指摘する。
政調副会長として執行部入りし、野田幹事長とも近い民進党の小西洋之・参議院議員は「今日の両院議員懇談会では大きく2つのテーマを総括した。一つは都議選の敗北についての理由と原因。もう一つは、都議選の敗北をもたらした、国民からの信頼を得られない民進党そのものの問題。野田幹事長が辞任された理由は都議選の敗北もあるが、党の信頼回復をする実務の責任者として党のガバナンスの指揮をできなかったと。自分に原因があるとはっきりおっしゃっていた。都議選では自民党も大敗しているが、二階幹事長は辞めていない。なのに民進党は総理経験者でもある野田幹事長が辞める。これは重い話だ」と話す。
辞任すべきは野田幹事長ではなく蓮舫代表なのではとの声も上がっているが、小西議員「選挙の総責任者は基本的に幹事長」とし、「蓮舫代表の鞍替えのメッセージは党内向けでもある。先頭に立つ者が地位を捨て、全く新しい選挙区でみんなと戦って政権奪還を目指す。だから一緒にがんばりましょうと。これは党内にある程度は届いたと思う」と述べた。
原口議員は「代表は2分の1以上の国会議員の票で解任することができる。僕は蓮舫さんも一緒に辞めた方がいいと思っている。小選挙区にでるというのは1年以上前にやっておくべき」とした。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)