<麻雀駅伝2017>◇4日目(最終日)◇7月30日◇RTDルール(6回戦)◇AbemaTV
アマチュア連合が1日目からのトップを守り続ける快勝で、初めて開催された麻雀駅伝の王者に輝いた。3日目終了時で、2位に大量287.2ポイントの差をつけていたアマチュア連合は、藤田晋(サイバーエージェント代表取締役社長)が1回戦で6万点弱の快勝。萩原聖人(俳優)も優勝を決める最終6回戦で勝負強さを見せると、役満テンパイをかわすアガリも見せ、優勝をたぐり寄せた。プロ3団体では、最高位戦日本プロ麻雀協会がアマ連合以外では初となる区間トップを取り、最終日だけで229.7ポイントを稼ぎ意地の2位に。ポイントを落とした日本プロ麻雀協会は3位。最下位に終わった日本プロ麻雀連盟は、次回開催時に他チームとの予選会からスタートすることになった。
精魂尽き果てながら逃げ切った萩原が牌を伏せた瞬間、控え室にいたプロたちからアマ連合のメンバーに、大きな拍手が贈られた。終わってみれば、優勝したアマ連合と2位の最高位戦との差は、わずか31.8ポイント。プロ級の実力を誇るアマ連合の強さと、大差をわずか半荘6回戦で巻き返すプロの実力。双方をたたえる拍手だった。
麻雀は、運で勝敗が左右することがある。それでも技術を極めた人々が集うと、技術で運を強引にたぐり寄せてくる。最終日、チームが最下位に沈んでいた連盟の前原は、意地の役満・国士無双をテンパイした。また、協会の鈴木達也も超レア役満・九蓮宝燈をテンパイし、逃げるアマ連合ののど元にするどい刃を突きつけた。AbemaTVではアマ連合の優勝が決まった瞬間、「全日本選抜だ!」とコメントが飛び交うと同時に、最後まで粘り続けたプロたちにも賛辞が贈られていた。
プロ3団体にトップアマによる連合チームが挑んだ初の麻雀駅伝。一部のプロが「怖いのはアマ連合」と言っていた予想が的中し、爆発力で逃げ切った。チームを率いた藤田晋氏も「今日の1回戦は今年の自分のベストバウト。最後は萩原さんが決めてくれて、采配もはまった」と笑みを見せた。来年も開催が予定される麻雀駅伝。アマであろうとプロであろうと、運と実力が凝縮した戦いであれば、再び劇的なドラマが誕生する。
【最終結果】
1位 アマチュア連合+271.6(+24.0、+132.6、+140.7、▲25.7)
2位 最高位戦日本プロ麻雀協会+239.8(▲25.1、+13.6、+10.1、+229.7)
3位 日本プロ麻雀協会▲186.6(▲17.3、+86.0、▲130.2、▲125.1)
4位 日本プロ麻雀連盟▲326.8(+18.4、▲234.2、▲32.1、▲78.9)
【4日目 個人結果】
1位 園田賢(最高位戦日本プロ麻雀協会)+136.2
最初はほぼ無理だろうと思っていたのが、(逆転が)現実味を帯びてきて、すごく勝ちたい気持ちがあった。最後はかわせそうな気がしたが、かわせなくて悔しかった。
2位 近藤誠一(最高位戦日本プロ麻雀協会)+93.5
精一杯やりました。悔しすぎて眠れない日が増えそうな気がします。麻雀のおもしろさ、怖さをご覧いただけたのではないかと思います。
3位 藤田晋(アマチュア連合)+65.2
300ポイントの差があっても簡単にひっくりかえるのは分かっていた。1回戦は今年のベストバウトでした。
4位 前原雄大(日本プロ麻雀連盟)▲11.8
本当に一生懸命はやりましたが、結果はまったく残せず申し訳ないなと思っています。(国士無双)どなたも気付いていないと思っていた。
5位 鈴木達也(日本プロ麻雀協会)▲48.6
1回戦目、自分なりに出来がよかった。狙うは優勝でしたので、いけそうな時にいけなかった。残念です。
6位 佐々木寿人(日本プロ麻雀連盟)▲67.1
初戦と2回戦、そこで勢いをつけるプランでしたが、いきなりとんでしまって非常に申し訳ない感じだった。手牌自体は来ていたのですが…。
7位 朝倉ゆかり(日本プロ麻雀協会)▲76.5
朝倉頑張ったな、一生懸命やったなと思ってもらえるように頑張ったつもりでしたが、残念でした。
8位 萩原聖人(アマチュア連合)▲90.9
麻雀は素晴らしいと思いました。
◆各チーム代表者コメント
藤田晋(アマチュア連合)
万が一最後、ピンチになった時、萩原さんの方が決めてくれると思っていた。じゃいさんは最初に勢いをつけてくれると思った。連盟公式ルールは将棋のようだと思っていたので片山先生、鈴木先生に。三麻が一番雀力問われると思って、ASAPINさんにお願いした。来年、もちろんやりたいですが、もう少し大きな大会にしたいなと思っています。
新津潔(最高位戦日本プロ麻雀協会 代表)
今日1日ダメかなと思ったら、本当にすごかった。2人の顔は最高だった。
五十嵐毅(日本プロ麻雀協会 代表)
3位は、応援してくださった方々にはごめんなさいという結果。最後は実に達也らしかった。(アマ連合は)本当にあそこは強かった。まいりましたとか言い様がない。
森山茂和(日本プロ麻雀連盟 会長)
(最下位は)本当にみんなあまりいいところがなくて。この結果を厳粛に受け止めて精進したい。さすがにこの成績は申し訳ない。ファンの応援してくれた方に申し訳ない。今回はどうもすいませんでした。
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