夏の風物詩、「YOKOHAMA STAR☆NIGHT(2017)」の時期が今年もやってくる。2012年から始まった横浜スターナイトは「一人ひとりが星のように輝いてチームも、街も元気になる、そんな場所をみんなで創りたい」という選手、球団の想いが込められたイベント。夏休み時期の8月に開催され、3試合の期間中は「輝き」をテーマに、試合演出や限定グッズ販売、トークショーなどが行われる。なんといっても人気の秘密は毎年異なるデザインのスターナイトユニホームで選手がプレイするだけでなく、同じデザインのレプリカユニホームを来場者に無料で配布し、一丸となって応援できることだ。

 そんなお祭りのような3日間だが、スターナイト開催当初は苦しい試合が続いていた。記念すべき初年度の2012年、巨人との3連戦は、初戦に内海哲也の投打の活躍にやられ1対4の敗戦。2日目は村田修一のホームランなどで大量失点し2対9の惨敗。3日目は三浦大輔が好投するも1対2の惜敗で、なんと3連敗した。そしてリベンジに燃えた翌年の中日3連戦。初戦は再三ランナーを出すも併殺を重ね2対4で敗戦。2戦目は7対8の逆転負け。最終戦は、打線が奮起するも投手が崩れ10対12となり、スターナイト2年連続の3連敗となってしまった。試合後、我慢ならないファンがサービスで配られたペンライトを次々にグラウンドに投げ込み、無常な光景が広がった。

 「1年目、2年目のスターナイトユニホームは縁起が悪いから絶対に着ない」というベイファンあるあるも耳にするほど。「不運なイベント」の認識が高まる3年目のヤクルト3連戦。初戦は井納翔一が打ち込まれ3対12の惨敗。やはりスターナイトでは勝てないと諦めムードが漂う中、その時はやってきた。5対4と1点リードで迎えた9回表。ピッチャーのソトが先頭打者の山田哲人にフォアボールを与え、次の上田剛史の送りバントを悪送球し無死一、二塁に。この辺りからスタンドがざわめき始めた。

 次の川端慎吾は三振に抑えるも、バレンティンをフォアボールで歩かせ、一死満塁の絶体絶命のピンチ。続くバッターは雄平。ワンバウンドの速い打球はショートへ。バックホームし、すぐさまファーストへ。雄平の足と捕球がほぼ同時に見えたが、なんとか併殺打に打ち取り、スターナイト初勝利をもぎ取った。今でもファンの間で語り継がれる試合だ。この日は4時間の熱戦で午後10時を回ったため、勝利を祝う光と花火の「エレクトリカル・スターナイトショー」はお預けとなったが、ナインも中畑清監督もファンも優勝したかのような喜びようだった。

 翌日は台風の影響で1時間半遅れての試合開始となったが、先発の高崎健太郎が粘り、6対3の勝利。終わってみれば、スターナイト初の勝ち越しを決めた。この年を皮切りに2015年のヤクルト戦、2016年中日戦と3年連続で勝ち越し、今では縁起の良いイベントと風向きが変わってきている。

 後半戦、3連勝の好スタートで2位争いをしている2017年夏。今年のスターナイトは8月1日~3日の中日戦で開催される。大入りが予想されるカードをものにし勢いがつけば、初のCS地元開催も見えてくることだろう。ファンの後押しでスターナイト初の3連勝なんてことは起こるのか。期待して見守りたい。【山口愛愛】

(C)AbemaTV

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