今週予定されている内閣改造を前に、ジャーナリストの田原総一朗氏が「政治生命をかけた冒険をしないか」と安倍総理に提案し、様々な憶測が飛び交っている。
7月28日、安倍総理の元に田原氏が訪れた。30分を予定していた総理との会食は1時間に及び、その後取材陣に対して「総理に近い“ある人物”に話をした。『政治生命をかけた冒険をしないか』と。そうしたら、総理の方から『会いたい』と言ってきた」とコメント。さらに、「“解散総選挙”ではないのか?」という質問に対しては、「そんな細かい問題じゃない」と具体的な内容は明らかにしなかったものの、「(総理は冒険を)やるつもりじゃないかな」と前向きであることを示唆した。
また、田原氏は30日に京都で開催された与野党の幹部が集まるパーティーに出席し、「民進党も共産党も反対ではない。出来るかどうか分かりませんから」と付け足した。
■田原氏「言ったらぶち壊れちゃう」
これらの発言にはどのような意図があるのか。田原氏に直撃した。
――“政治生命をかけた冒険”とは?
田原氏:言えません、言ったらぶち壊れちゃうから。
――それぐらい大きなことか?
田原氏:大変なことだと思う。
――安倍総理でなければできないことか?
田原氏:そうだと思います。
――“冒険”とは憲法改正のことか?
田原氏:2016年9月に安倍総理に会ったときに、「実は憲法改正する必要がなくなった」と僕に言ったんです。「集団的自衛権の行使を決めたらアメリカは何も言わなくなった。だから憲法改正の必要がない」とこう言った。だから、「自衛隊を認めるみたいなことをやろうかなと思っている」と。
――電撃的に北朝鮮を訪問するとか、(成果が)見えるようなものではないのか?
田原氏:そのうち目に見えると思うけどね。
■政治部デスク細川氏「うまくいかないと表に出てこない」
そもそも、安倍総理と田原氏との会食はよくあることなのか。テレビ朝日政治部の細川隆三デスクによると、2つのパターンがあるという。「田原さんが『今何がどうなっているのか』ということを総理に聞く取材と、総理から『田原さんがどうみているか』を参考にしたいというもの。今回は、安倍総理の方が田原さんにアドバイスを求めたいというパターンだと思う。ただ、『会いたい』と言われて会うと何かしらアドバイスをしないといけないので、(田原さんも)じっくりと考えた。それが『政治生命をかけた冒険』だと思う」
また、「政治生命をかけた冒険」の意味について細川氏は、「(田原さんは)少年の心を持っている人なので使った言葉だと思うが、『冒険』にはあまりこだわらなくていいと思う。やっぱり『政治生命をかけた』というところ。(安倍総理が)政治生命をかけるということは何か物事にチャレンジするということ」との見方を示し、総理辞任の可能性は否定した。
一方、成果が見えてくるかについては、「うまくいけば表に出てくる。うまくいかなければ表に出てこない。『こんなアドバイスを頂いて、やろうと思ったけどできませんでした』と安倍総理は絶対言わない」とコメントした。
(AbemaTV/『けやきヒル’sNEWS』より)
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