9月18日のさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ大会で、K-1フェザー級チャンピオンの武尊が初防衛戦を行なう。対戦相手は中国のワン・ジュングァン。Krushで快勝したワンの挑戦表明を受けてのもので、そのアグレッシブな闘いぶりを見て「殴り合いたいと思った」と武尊は言う。
2階級制覇を達成、新生K-1を代表するスター選手になった武尊だが、単に目先の勝利やベルトを目標に闘ってきたわけではない。地元の鳥取から東京に出てきたのはプロになるためと同時に「スーパースターになるため」。だからKO勝利もタイトル奪取も有言実行がモットーだ。
スーパースターになるには、ただ勝てばいいわけではない。ファンを魅了するKOが必須だし、武尊自身、打ち合いを楽しんでいる。試合中、展開が激しくなればなるほど笑顔を見せるのは、純粋に闘いを楽しんでいるからだ。小澤海斗戦(8月1日(火)13:37 ~AbemaTVで放送)では試合前からさんざん挑発されたが、怒りはそのままファイティングスピリットにかわっていたはず。
目標が高いだけに、どれだけ勝っても「まだまだこんなもんじゃない」と思えるのも武尊の強みだ。新生K-1ができた時も、あくまでスタートだと思っていたからこそ大雅戦(8月1日(火)13:58 ~AbemaTVで放送)での大逆転KOがあったのではないか。
現在、K-1はこれまでの代々木第二体育館からさいたまスーパーアリーナにメイン会場を移し、来年3月にはメインアリーナ進出も決まっている。旧K-1に負けたくないという思いが強い武尊は、そのことを誰よりも喜んでいた。そして同時に、メインアリーナ大会でメインを張るために気合いを入れていた。
武尊は今年に入ってビクトー・サラビア戦(8月1日(火)13:06~AbemaTVで放送)、ブバイザ・パスハエフ戦(8月1日(火)12:42~AbemaTVで放送)と2試合連続でKO勝利を収めている。これも「1年すべてKO」の有言実行だ。そしてこの好調ぶりは、武尊らしさでもあるはず。
スーパースターを目指す男は、舞台が大きくなればなるほどモチベーションが上がるということ。本当に「道を歩けなくなるくらい」のスターになるまで、武尊の闘志は高まり続ける。