8月1日、新日本プロレスの鹿児島大会が開催された。鹿児島といえば、飯伏幸太の出身地。この地で始めたプロレスごっこが、レスラーとしての原点だ。
この日、飯伏はメインのG1クライマックス公式戦で棚橋弘至と対戦。「僕にとって“神”です」というトップレスラー相手に、飯伏は激闘を展開。クラシカルなレスリングも得意とする棚橋の足殺しに苦しんだが、シットダウン式ラストライドを決めてみせた。
いつもならこの技でフィニッシュする飯伏だが、この試合には続きがあった。勝利を決めたのはこのG1から使い始めた新技、相手の両腕を掴んで身動きが取れない状態にしてから顔面に叩き込むヒザ蹴りだ。ヒザといえば、今はアメリカにいる棚橋の終生のライバル、飯伏とも死闘を繰り広げたあの男を思い起こすファンも多いはず。
その必殺技を踏襲するかのように、そして“神”を超えた技として、飯伏の新技は「カミゴエ」と命名された。棚橋からの勝利は、あらためて飯伏の実力と存在感を示す歴史的なもの。優勝戦線に踏みとどまった飯伏は、故郷のファンの前で優勝を誓った。
一方の棚橋はこれで2敗目。そして内藤哲也も2敗をキープしている。G1クライマックス・Aブロックは勝ち点8(4勝2敗)が棚橋、内藤、石井智宏、ザック・セイバーJr.の4人、それに続く勝ち点6(3勝3敗)が飯伏、真壁刀義、後藤洋央紀、バッドラック・ファレと完全な団子状態。この混沌から抜け出すのは、果たして誰か!?
熱闘続くG1クライマックスだが、今まで多くの歴史に残るベストバウトから、獣神サンダー・ライガーがベストバウトを選ぶ「獣神サンダー・ライガーが選ぶG1俺の5試合」(8月6日(日)13:00~)が放送される。こちらも合わせてチェックしよう。
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