2020年の改憲を目指し、秋の臨時国会に自民党案を提出するという強硬姿勢を崩さなかった安倍総理に、変化が表れた。
 憲法9条1項、2項はそのままに、3項を追加して自衛隊を明記するという独自案も示していた安倍総理だが、会見では「スケジュールありきではない」と述べ、二階幹事長も「今すぐ憲法改正で口からエンジンをふかすとか、そんなことはする必要ないんじゃないか」とトーンダウン。公明党との調整役だった高村副総裁も「各党のそれに対する考え方、そういったことをしっかり見ながら、目標とは絶対的なものではない」、岸田政調会長も「憲法9条についても様々な議論がある。その中にあって、まずは党内において、丁寧に議論を行うことが重要だ」と指摘している。