トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ」のBLACK 53・54回戦が8月7日、AbemaTV(アベマTV)麻雀チャンネルで放送され、藤田晋(サイバーエージェント代表取締役社長)と多井隆晴(RMU)がトップを取り、BLACK DIVISION全54回戦が終了した。この結果、1位・佐々木寿人(日本プロ麻雀連盟)、2位・白鳥翔(日本プロ麻雀連盟)、3位・平賀聡彦(最高位戦日本プロ麻雀協会)、4位・猿川真寿(日本プロ麻雀連盟)の4人が準決勝進出となった。

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 53回戦の対局者は藤田晋、佐々木寿人(日本プロ麻雀連盟)、白鳥翔(日本プロ麻雀連盟)、滝沢和典(日本プロ麻雀連盟)と、ポイントランキング1・2・7・8位という組み合わせ。RTDリーグの創設者である藤田は「準決勝に行くみなさんを盛り上げるため、少しでも1位、2位からポイントを削りたい」と、自身の役割を胸に刻んで臨んでいた。一時はラスまで落ちる苦しい展開の中、終盤で一気に復活。南3局1本場でリーチ・一発・ツモ・ピンフ・ドラ4、倍満となる1万6000点(+300点)をアガって一気に2着に浮上すると、南4局一本場の親番ではリーチ・ツモ・タンヤオ・ピンフ・ドラ、1万2000点(+300点、供託1000点)を含む3度のアガリを決め、逆転トップを取った。「上位の点棒を削る」宣言を実行し、13戦ぶりとなるトップで長期予選リーグを締め括った。

 54回戦の対局者は多井隆晴、猿川真寿(日本プロ麻雀連盟)、平賀聡彦(最高位戦日本プロ麻雀協会)、鈴木達也(日本プロ麻雀協会)と、ポイントランキング3・4・5・6位という組み合わせ。多井は「4位の猿川プロまでトップラスで約8万7000点差(167.3ポイント差)。狙いますよ。見せ場は必ず作りますんで」と前年王者らしく戦うことを心に誓っていた。意地を見せたのは東4局。親番・猿川の先制リーチに真っ向勝負を挑み、役満・四暗刻で3万2000点(+供託1000点)を獲得。王者の矜恃を見せてトップを取った。猿川が2着に入ったことで、多井は惜しくも予選敗退。それでも「最終戦、同じ負けでも大きくマイナス負けとプラスして終えるのではずいぶん違う。今回は予選落ちだけど、やっぱり多井は強いんだなとみなさんに思ってもらえるよう精進していきたい」と、その姿を強烈に印象付けた。【福山純生】

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1位 佐々木寿人(日本プロ麻雀連盟)+502.3 

 非常にいいシーズンになったと思います。今回は自分らしい麻雀をずっと打てていた。リーグ戦単位でも半荘単位でも序盤に攻勢をかけるのが自分のスタイルなので、それがうまくハマりました。準決勝も当然ですけど決勝でも自分の麻雀を打ち続けて、ファンの方を喜ばせたいと思います。

2位 白鳥翔(日本プロ麻雀連盟)+198.2 

 今期は3ラススタートから始まって、最初は内容も良くなかったんですけど、そこから持ち直し、勝ててよかった。去年は最後まで決勝に行ける可能性のある位置にいながら、敗退してしまったので今期は決勝に残りたい。おそらく佐々木さんが決勝に残ってくると思うので、決勝に行って倒したい。

3位 平賀聡彦(最高位戦日本プロ麻雀協会)+130.5 

 初出場で準決勝進出を最低目標に掲げて打っていたので、クリアできたことはうれしい。ポイントは思ったほどは伸ばせなかったけど、ポイントを考えながら打つのは得意じゃないので、準決勝でもリセットぐらいの感じで、自分らしく暴れたい。3連続ラスを引いても3連勝できるような麻雀が打てたらいい。

4位 猿川真寿(日本プロ麻雀連盟)+124.6 

 多井さんが日本プロ麻雀連盟に所属していた頃、一番憧れていた存在でした。連盟を抜けた後も進化している多井さんに、今回勝てたのは素直にうれしい。プロなので、もらえたチャンスは生かさないとダメだと思うので、決勝進出を目標に頑張るしかない。

5位 多井隆晴(RMU)+10.1 

 去年のRTDだけじゃなくて、他の試合も含めてここ数年間、圧倒的に勝っているんで、マークが厳しく、親番を続けさせてもらえなかったりして苦しかった。徹底マークまではいかないまでも、このクラスの人たちに少し意識されちゃうだけでも苦しいなと打っていて感じていました。

6位 藤田晋(サイバーエージェント代表取締役社長)▲184.6

 終盤、ボーダー争いになった時、勝ち切れなかったのは実力の差としか言いようがない。現状やれる努力は全部やったので、ここまでやってダメというのは、僕の中では絶望感があります。両リーグとも予選敗退という情けない結果となり、応援してくれた視聴者に申し訳ない。

7位 鈴木達也(日本プロ麻雀協会)▲307.7

 最終日を迎える前までにギリギリの勝負が出来なかったことが敗因です。開幕から14回戦までトップが取れなかったことと競り負けが多かった。もうちょっと勝負局を作るというか、押し返すのが難しい安手でも、自分の読みを信じて切り込んでいたら、展開もまた違ったとは思う。

8位 滝沢和典(日本プロ麻雀連盟)▲473.4

 前回に引き続きの大敗。勝負手が決まらず、瀬戸際ですべて負けた。相手とぶつかって、順位が落ちる展開も多かった。これだけはアガらせてというのも一切アガれなかったので、内容以上にポイントが大きくマイナスしてしまった。今後も変わらず麻雀に対しては真摯に取り組んでいく。

 ◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ14人と藤田氏が「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ(藤田氏は両組に参加)、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。

(C)AbemaTV

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