朝鮮中央通信が9日、朝鮮人民軍戦略軍の司令官が明らかにした、グアム周辺へのミサイル発射計画の内容を伝えた。司令官は「中距離弾道ミサイル『火星12』の4発同時発射で、日本の島根・広島・高知の上空を通過し、グアム島周辺30~40kmの海上に着弾する」と計画を明かしたという。また、「グアム島包囲射撃計画を今月中旬までに完成。金委員長に報告し、発射待機態勢で命令を待つ」としている。
 挑発を続ける北朝鮮に対して、アメリカのマティス国防長官は「北朝鮮は体制の終わりや国民の破滅につながる行動の検討をやめるべきだ。アメリカと同盟国には、世界で最も正確で強固な防衛と攻撃の能力がある」と警告。これまで、外交による解決姿勢を強調していたマティス長官だが、今回は踏み込んだ言葉で強い態度を示した。さらに、トランプ大統領はTwitterに「現在のアメリカの核戦力は過去最強だ」と投稿し、核兵器使用の可能性もちらつかせ圧力をかけている。