8月20日、名古屋国際会議場イベントホールで開催される「Krush.79」(15時~AbemaTVで生中継)。今回はトリプルメインイベントと銘打ち男子-65kg級と女子-50kgの3つのカードが組まれた。やはり最も注目なのは、新K-1 WORLD GPスーパーライト級王者、野杁正明のチャンピオンになった初となる2ヶ月振りの試合だ。判定でゲーオ・ウィラサクレックを撃破した新王者の相手は、ディエゴ・フレイタス(ポルトガル)だ。
野杁が日本、アジア地域をK-1王者として代表するのに対して、フレイタスはISKA欧州スーパー・ライト級王者とStrike League2015同級トーナメント王者という同階級の欧州代表といえる存在。オーソドックスで強いパンチも蹴りで積極的に攻めるスタイルは、野杁との打ち合いが予想される。野杁もゲーオ戦後パンチに磨きをかけこの試合に抜かり無く臨むと語っているが、初めてかつ日本国内では未知の強豪という不気味さは試合が始まらないと払拭できないだろう。
「K-1チャンピオンになったからには面白い試合をしなければならない。倒せる選手にならなければならないプレッシャーは勿論あるプロだからこそチャンピオンだからこそ倒さないといけない」と念願の王者になり芽生えた自覚を明かす野杁。超難関だったゲーオ戦では「盛り上げるよりも勝ちに徹した戦いをしてしまった。納得していないお客さんも結構いると思うけれども、そういう人たちに認めてもらうためにチャンピオンらしい試合をしたい」と振り返っていた。
K-1甲子園から、Krush~K-1へと進化を続けた正に申し子といえる野杁、地元名古屋で迎える凱旋試合で、王者としての真価が問われる新章がいよいよ幕を開ける。