将棋の第58期王位戦七番勝負の第4局が8月22日、兵庫県淡路市のウェスティンホテル淡路で始まった。苦しい連敗スタートから1勝をもぎ取った羽生善治三冠(46)がタイに戻すか、挑戦者の菅井竜也七段(25)が3勝目を挙げ王手をかけるか、注目の一局だ。
 対局前日、羽生三冠は「1つ負け越しているところでの第4局なので、大事な一戦になると思います」と、七番勝負の流れを決める一局だと語り「後手番なので大変な状況だと思っていますが、自分なりにベストを尽くします」と、2勝目に向けて意気込んだ。振り飛車党の菅井七段については「力強い棋風。最初の段階から工夫されていることが多いので、初日の早い段階から緊迫する場面も多い。最初から慎重に指していきたい」と、2日制ながら序盤にも勝負の分かれ目が訪れる可能性も示唆した。