こんにちは。青木真也です。RIZIN旗揚げのメインイベンターです。日本で唯一のメジャー格闘技イベント、RIZINを見に行ってきました。とは言っても、途中から見て途中で帰ったのですが、いいイベントでした。認めます。いい舞台です。
僕が好みの味付けの格闘技ではないので、会場へ行く気持ちを掻き立てられることはありませんでした。テレビ放送で見て、立派なコタツ記事を書いてもいいのではないかと思ったのですが、誘惑に打ち勝っての会場観戦です。観戦して書くことに意味があるのだ。(途中から見て途中で帰ったけど)練習仲間で腐れ縁の北岡悟選手も出ていたので会場で応援しよう!が大義です。僕が柄にもなく応援したからか、北岡選手は立派に散りました。長い付き合いなので、散るところを見れてよかった。咲くところよりも散るところを見届けておきたいのが選手感情です。
選手目線で大まかに分けると国内の格闘技選手は、海外で試合がしたいタイプ(主にUFC)とRIZINに出たいタイプの二つに分けることができます。どこを目指すかは個々の選択で決めればいいのですが、何故にRIZINに出たい声が上がるか、僕の見解を記していきます。
RIZINを語る時に地上波放送があることを抜きに語ることができません。テレビからネットに変わってきてるとはいってもテレビの影響力は絶大です。テレビで盛り上がったことがネットで盛り上がる部分もあるので、テレビの力は強いと感じています。国内での知名度を得て、自分の商売(ジム経営、グッズ、スポンサーなど)に繋げたいと思う選手からしたら、地上波放送は魅力的なはずです。
僕の場合はファイトマネーでしっかりと稼ぐスタイルで海外の団体と契約をしています。単純にどっちが得かどうかって話で、僕の場合は海外で試合をした方が実入りがいいです。単純にどっちが得かで選べばいいんじゃないかなってのが僕の考えです。そこに大義はないです。
格闘技選手と一言で言っても様々なやり方があります。自分の目標、実力、キャリアを見て自分に最適なところで活動していくのが幸せなのかなと改めて思いました。皆が自分の形を持てばよいのです。
“明日からな、明日からもまた、生きるぞ!”と過去に船木誠勝が言ったのですが、どんな結果が出ようと、人間は生きていかなければいけないし、生きることは辛く苦しいことです。だからこそ、選択肢が多い選手キャリアを作っていくことが大事だなと改めて思います。
僕も生きることが辛いけども、少しでも楽しく過ごせるように日々を一生懸命やっていこうと思います。明日また生きるぞ。
文/青木真也(格闘家)