先々週ワシントンで開催された外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)。日米は日本の防衛力強化で一致、小野寺防衛大臣は「米国とともに日本の防衛力強化に取り組んでまいります」とコメント、地上配備型の迎撃ミサイル「イージス・アショア」を導入する方針を米側に伝えたという。
 「イージス・アショア」」について、金沢工業大学虎ノ門大学院教授で海上自衛隊・元海将の伊藤俊幸氏は「1セット700億円、2セットが必要なので1400億円はかかり、弾がだいたい一発10億~20億円といわれます」と話す。ロッキード・マーチン社製で、トランプ政権の「Buy American」政策にも沿う形だ。一方、自衛隊幹部からは「正直、迎撃ミサイルすら満足に揃えられていないのが現状。そんな中で巨額のイージス・アショアを導入するのは、現場としては複雑だよね」といった声も聞かれる。