9月8日、後楽園ホールで開催された『Krush.80』(11日21時~AbemaTVで放送)のメインイベントで、新たなチャンピオンが誕生した。

-53kg王座決定戦を制し、ベルトを巻いたのは18歳の軍司泰斗。高校時代からプロで活躍すると同時に昨年はK-1甲子園優勝も果たしたスター候補が、大きな勲章を手にしたことになる。「落ち着いて試合ができたのはよかったと思います」と語ったように、軍司は1ラウンドから圧力をかけつつ、パンチ、蹴りとバランスよく攻撃。パンチも顔面だけでなくボディブローを起点にするなど厚みのある攻めが目立った。

タイトルを争った隆聖は前王者・武居由樹とも激闘を展開しているが、軍司は1ラウンドにパンチで2度、2ラウンドにも顔面への前蹴りでダウンを奪っている。KOこそ逃がしたものの、大差の判定勝ちだ。

とはいえ、敗れた隆聖も最後まで打ち合いを挑み、会場を盛り上げた。「打たれ強かった。根性がありましたね」と軍司。隆聖は「ダメージはあったけど、声援のおかげで復活できました」と言う。隆聖という対戦相手がいたからこそ、この試合は“これぞKrush”とも言うべき激闘になったのではないか。「僕はクサらないです。また挑戦したい」と試合後の隆聖。敗れはしたが、選手として株を上げたと言っていい。

そして、勝った軍司はK-1でスーパーバンタム級(-55kg)の王者となり、Krush王座を返上した武居にあらためて対戦要求。もともと、軍司がタイトル挑戦権を掴んだのは武居がチャンピオンの時期だっただけに、最強を決めるという意味でもストーリーをきっちり完遂するという意味でも武居戦は避けて通れないのだろう。

現在は階級が違っている両者だが「-53kgだと減量がきついくらいなので、-55kgでも大丈夫です」と軍司。来年3月に開催されるK-1さいたまスーパーアリーナ(メインアリーナ大会)での対戦を希望しているという。実現すれば、KrushとK-1の最軽量級王者対決であり、20歳前後の若い選手同士のトップ対決としても興味深い。こうした新世代の台頭と自己主張も、Krushらしさの一つだと言えるだろう。

Krush.80 9.8 後楽園ホール 濃縮編集版 | AbemaTV(アベマTV)
Krush.80 9.8 後楽園ホール 濃縮編集版 | AbemaTV(アベマTV)
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