ミャンマーで暮らす少数派のイスラム教徒「ロヒンギャ」と呼ばれる人たちが、激しい迫害を受けている。
 ミャンマー・ラカイン州では、先月25日から治安部隊とイスラム系少数派ロヒンギャの武装集団の間で衝突が始まり、武装集団約370人、市民約30人が死亡しているという。隣国のバングラデシュなどに難民として脱出したロヒンギャは37万人にのぼるとされる。
 ロヒンギャの迫害については、国際社会から多くの批判や懸念が示されており、国連安全保障理事会は緊急会合を開く予定だという。バングラデシュのシェイク・ハシナ首相は「人道に反する」と非難し、平和活動家のマララ・ユスフザイ氏は「(スー・チー氏は)迫害非難を」との声明を発表している。