
超満員札止め、8000人の観客を集めたK-1さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ大会(9月18日)で、衝撃的な大番狂わせが起こった。卜部弘嵩を下し、スーパー・フェザー級王者となった大雅がノンタイトル戦ながらKO負けを喫したのだ。
この日、大雅はギリシャのスタウロス・エグザコスティディスと対戦。序盤は軽快な動きを見せていたが、強烈な左フックをカウンターで直撃され、ダウン。それ以降の記憶がないという大雅は、立て続けに3ノックダウンを喫し、KO負けとなった。
2月にチャンピオンとなり、ベルトを巻いて2戦目での屈辱、当然「やり返したい」と語っており、ベルトをかけてのリマッチになる可能性もある。スタウロスは中国のドン・ザーチーなどK-1・Krushファンにも知られた選手に勝っており、今回は大雅に勝ったことで日本でも名を上げることに。スタウロスのような強豪がいきなり参戦し、王者を食ってしまうのがK-1の過酷さだ。
一方、4月大会のトーナメントを制してスーパー・バンタム級(-55kg)のチャンピオンとなった武居由樹は、伊澤波人にKO勝ち。もともとKrushで-53kgのベルトを巻いていた武居だが、今回は「パワーもスピードも上がったと思います」。
伊澤は空手をベースとしたローキックが得意な選手だが、武居は巧みな距離感、フェイントなどを駆使してクリーンヒットを許さず。当たっているように見えたが、伊澤自身が「たぶん一発も効いてないと思います」というほどだった。最後は焦った伊澤が突っ込んできたところにパンチをまとめ、KO勝ち。あらためて「武居、強し」を印象付ける勝ちっぷりだ。
武居、大雅とも1996年生まれの21歳。今年K-1のベルトを巻いた新世代のチャンピオンだが、今回は明暗がクッキリ。彼らが王者としてどう変化、成長していくかを見るのも、今のK-1の楽しみの一つだと言えるだろう。
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