高校通算最多となる111本塁打の記録を持つ清宮幸太郎選手（18＝早稲田実業）が9月22日、同校で行われた記者会見でプロ志望を表明した。父でラグビー・ヤマハ発動機ジュビロの監督を務める克幸氏と同じ早稲田大学への進学も検討されたが、超高校級スラッガーの選択は、即プロ入りだった。
今後はプロ志望届を提出、今秋に行われるドラフト会議で指名を待つことになる。海外メディアで「和製ベーブ・ルース」とも報じられた逸材だけに、多数の球団から1位指名を受けることは間違い状況だ。
清宮が注目され始めたのは、中学生時代に出場したリトルリーグの世界選手権。投打で活躍し優勝に貢献すると、試合が行われたアメリカのメディアで「和製ベーブ・ルース」と伝えられた。高校進学後、1年生から強打で主軸打者として活躍すると、初の甲子園大会では2本塁打を記録。大会後には1年生ながらU-18野球W杯の日本代表に選出された。
2017年のセンバツ高校野球で再び甲子園でプレーしたものの、夏は西東京大会決勝で敗退。それでも、これまでの実績などから9月に行われたU-18野球W杯に、主将して選出されると、高校通算の本塁打記録を更新。111本まで記録を伸ばした。
清宮の注目度は抜群で、4月27日に行われた春季東京都大会決勝は、神宮球場で異例のナイターとして開催。観衆約2万人が集まり、地上派ではTOKYO MX、ネットではAbemaTVで生中継もされた。今年のドラフト会議は10月26日。何球団が1位指名するのか、どこか交渉権を獲得するのか。野球ファンが固唾を呑んで見守る抽選となりそうだ。
◆清宮幸太郎（きよみや・こうたろう）1999年5月25日、東京都新宿区出身。小学生時、オール麻布で野球を始め、中学で所属した調布シニアでは全国優勝。アメリカで行われたリトルリーグ世界選手権でも活躍し、優勝に貢献した。早稲田実業進学後は、1年生時から3番として活躍。2017年に行われたU-18野球W杯で、高校通算108号を放ちこれまでの記録、107号を更新。その後も打ち続け111号まで伸ばした。右投げ左打ち。
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