TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』9月23日放送回に向けて爆豪役・岡本信彦スペシャルインタビューが到着。さらに先行場面カットも公開された。

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 シリーズ累計発行部数1100万部を突破した「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で連載中の、堀越耕平氏による大人気コミック『僕のヒーローアカデミア』、通称“ヒロアカ”。“個性”と呼ばれる超常能力を持つ人々の存在が当たり前の世界を舞台に、主人公・緑谷出久が、社会を守り、個性を悪用する犯罪者“敵(ヴィラン)”に立ち向かう“ヒーロー”になるため、ヒーロー育成の名門・雄英高校で仲間たちと共に成長する物語が展開。熱いストーリーで人気を獲得し、ファン層を拡大している。そのTVアニメ第2期シリーズが、読売テレビ・日本テレビ系全国29局ネットで毎週土曜夕方5:30に放送中だ。

 9月23日(土)には『僕のヒーローアカデミア』2期第24話(#37)「爆豪勝己:オリジン」が放送される。生徒がコンビとなってプロヒーローである教師と戦う期末試験。出久は自分を目の敵にする幼馴染みの爆豪勝己(声:岡本信彦)とコンビを組んで、No.1ヒーローのオールマイト(声:三宅健太)に挑む。特殊能力“個性”を活かした迫力のバトルシーンと、出久と爆豪の過去も含めて描かれる心情とドラマが見どころとなっており、原作ファンの中でも人気の高いエピソードだ。その「爆豪勝己:オリジン」に向けて、爆豪を演じる声優・岡本信彦のスペシャルインタビューが到着。そして、この注目回の先行場面カットも公開された。

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■爆豪勝己役 岡本信彦さん スペシャルインタビュー

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―1期からここまで、爆豪を演じてきていかがですか?

かっちゃんはよく叫びますが(笑)、その叫びの感情が、怒り、悔しさ、苛立ちと、種類が似たり寄ったりなんです。その一点の感情に向かって、深く深く向かっていく。その中で差を出すのはどうすればいいか、というのが大変です。この「爆豪勝己:オリジン」の中で、「デクと組むくらいなら負けた方がマシだ」というセリフが出てきますが、その時僕はかっちゃんが負けを覚悟したと思ったんです。そうしたら「こうは言っていても勝己はまだ勝つと思ってる。負けたと思ってない」って演出をいただいたんです。そんなかっちゃんはまたそこでデクに言葉を投げかけられて、さらに怒りや苛立ちが増してくる。彼は常に「さらに」なんです。怒りとかそういった感情のさらにさらに深いところまでいくのがかっちゃんなので、そこを演じるのが大変です。

―職場体験編では爆豪は珍しくコメディ担当のような感じでした。しかし今回は“ガチな爆豪”です。

ベストジーニストに髪を8:2分けにされたり、切島たちにそれをイジられたり…。そこから、デクに授業で自分と同じような動きで成長を見せつけられて、一気に苛立ちの感情が100%になりました。もうひとつ演出をいただいたのが、「ポイント的にはデクに上に行かれてるかもしれないっていう葛藤。そんなこと認められないっていう気持ちをぶつけてほしい」というのがありました。どんどん深い怒りに入っていかなければいけないのが、かっちゃんを演じる上で一番難しいところです。

―その難しさは岡本さんの人柄もあるような…。

そうかもしれません(笑)。僕は普段ホントに怒らないので…。これまでに出会った怒りっぽい人の立ち振る舞いとかを参考にしたりもしていますが、それよりもずっと先にいってしまったのが今回のかっちゃん。ある意味常人じゃないくらいまでいってしまうというか…。でも、その怒りの理由は「勝ちたい」っていう気持ちから生まれてるんです。

―たしかに。今回はそんな爆豪の過去が描かれますね。

子どもの時に「勝つこと」に憧れてる姿です。かっちゃんは勝利しか見てないっていうのは1期からずっとありますが、それを象徴的に考えていて、「ヒーローは最後には絶対勝つ」と信じてる。だけど、「勝つこと」に捉われすぎている気もします。それが強さだったり弱さだったり、脆さだったりもする。そこが爆豪勝己というキャラクターの良いところでもあるんですけど…。

―そして、怒りの対象であるデクと一緒に、オールマイトと戦います。

今回は、これまではとにかく自分の力だけで勝つことだけを考えてきたかっちゃんが、「1人だけで勝つ」のか、「2人で勝つ」のか、という選択を迫られます。ただ、相手は憧れであり超えるべき目標であるオールマイトですから、もちろん簡単にいくわけがない。しかも、コンビを組むのが自分の苛立ちの原因であるデク。それでも「自分自身の勝利」を目指すのか?デクと「ヒーローとしての勝利」を目指すのか?というところが注目です。あと、オールマイトの圧倒的な力を前にして、かっちゃんは「悔しい」だけじゃなくて「嬉しい」って気持ちもあったんじゃないかなと僕は思います。「この人を目指していくんだ」って再確認できた。かっちゃんには、子供の頃から思い描いている「勝つヒーローになる」っていう信念があると改めて思いました。

―今回の収録を終えてみてどうでしたか?

(山下)大輝くんと三宅(健太)さんとの本当に熱い収録でしたから楽しかったんですけど、まるでマラソンを走り切った後のような感覚です。僕自身は体力ある方なんですけど、体力的にも精神的にも、ここまで消耗させたかっちゃんはやっぱりすごいなって思いました。大輝くんも相当疲れたと思います(笑)。それと、今回の話のかっちゃんの心情もあって、ヒロアカでは初めてみんなとはちょっと隔離された別ブースに入って、離れたところから大輝くんたちの声をヘッドホンから聞きながら収録しました。かっちゃんがああいうキャラなので、普段は逆にあえて迷惑をかけようとしちゃうんですが、怒りに走るかっちゃんを自分のペースで自然に演じることができたのでよかったと思います。

―収録後、これまでと爆豪の印象は変わりましたか?

ひとつ成長できたんじゃないかなと思います。「怒り」の深いところにというのは変わりませんが、「ヒーローとはどういうものか?」ということを彼自身考えただろうし、ヒーローを目指していくうえで幅が広がったかなと。ただ、「勝つのがヒーロー」っていう信念はブレない。それを今回の戦いで再認識できたので、そこに向かってより強くなろうとすると思います。

―最後に視聴者の皆さんにメッセージを。

かっちゃんはこれまで一人で壁を超えてきたんですけど、超え方はそれだけじゃないんだって、それによって大人への階段を一歩上がるんじゃないかと思います。今まで演じる上でいっぱい叫んできたんですけど、自分でも「あ、こんな声まだ出るか」というのが発見できました。自分の中で決めきってた爆豪の声じゃなく、想定の範囲外の声が出せたことが嬉しかったので、そこも注目してくれたらなと思います。楽しみにしていてください。

(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』
TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』
ヒーローは、やって来る。原作:堀越耕平(集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)のTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』公式ホームページ。
heroaca.com

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声優・岡本信彦「想定の範囲外の声が出せたことが嬉しかった」 アニメ『僕のヒーローアカデミア』SPインタビュー
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