アニメ「薬屋のひとりごと(くすりやのひとりごと)」は、毒と薬を愛する少女・猫猫(まおまお)が、宮中で起こる事件を、その知識と洞察力で解決していく爽快な作品です。
▶翠苓は死んだ?謎を猫猫が解説 20話
▶「蘇りの薬」を植えると言った翠苓 18話
▶官女の中でもひときわ長身の翠苓 13話
2023年10月より放送が開始され、日本テレビ系にて連続2クールで全国放送中。原作は、イマジカインフォスより出版されている日向夏氏による同名ライトノベル。小説投稿サイト「小説家になろう」にて発表したオンライン小説に加筆・修正を加えた作品で、スクウェア・エニックスと小学館の2社からコミカライズも刊行シリーズ累計発行部数は3300万部を突破しています。
この記事では、アニメ「薬屋のひとりごと」第2クールのキーパーソン・翠苓(すいれい)をご紹介。謎多き官女のプロフィールを解説します。
目次
- アニメ「薬屋のひとりごと」とは
- アニメ「薬屋のひとりごと」翠苓の性別・基本情報を紹介
- 翠苓の性別は女性、暗躍する女官の正体や目的は?
- まとめ
アニメ「薬屋のひとりごと」とは
アニメ「薬屋のひとりごと」の主人公は、昔の中国に似た架空の国の王宮に仕える少女・猫猫です。
後宮でささやかれる、寵妃と御子への呪い――。その噂を聞きつけた下女・猫猫は知識欲と好奇心から、こっそりと上級妃が住む宮を訪れます。そこで妃を目にした猫猫は、薬師として働いた経験から、体調不良の原因をすぐに察知。目立たぬよう匿名で妃へ対処法を知らせますが、宦官・壬氏(じんし)に猫猫の仕業だと突き止められてしまいます。
これをきっかけに猫猫は、妃の毒見役に抜擢され、宮中で起こる数々の事件に関わっていきます。
アニメ「薬屋のひとりごと」翠苓の性別・基本情報を紹介
翠苓は、外廷にて勤務する長身の女官です。初登場したアニメ第13話では、薬草を摘みながら軍部近辺までやってきた猫猫に釘を刺していました。そのとき猫猫は、翠苓から白檀と独特の苦味を帯びた薬草の香りがすることに気が付いています。
翠苓の基本情報【プロフィール】
■名前 翠苓(すいれい)
■性別 女性
翠苓は、官女の中でも頭ひとつ飛び抜けた長身の女性。アニメ第13話にて、壬氏直属の下女となった猫猫をいびる官女たちの輪に入っています。アニメでは描かれませんでしたが、原作小説2巻第1話で猫猫は翠苓のことを、さっぱりした顔立ちで「面倒臭いけどとりあえず徒党に加わっておこうというタイプ」と評しています。
毒や薬学に精通する翠苓は、外廷の医局に出入りしながら、医局周辺で薬草を育てています。猫猫が薬草畑を見つけたときに、翠苓はこの場所に“蘇りの薬”(よみがえりのくすり)を植えていると話をします。しかし、猫猫が追求すると、冗談だとあしらいながら「あなた、薬師って聞いたけど、どれほどの腕前なのかしらね」と挑発めいた物言いをして立ち去ってしまいました。
また、翠苓と親しそうな医官は「本来なら官女なんてやらなくていいのに」と意味深な言葉を吐いていました。
▶官女の中でもひときわ長身の翠苓 13話
▶「蘇りの薬」を植えると言った翠苓 18話
翠苓の基本情報【声優】
翠苓を演じる声優は、名塚佳織(なづか かおり)さんです。「コードギアス」シリーズ ナナリー・ランペルージ役、映画「ONE PIECE FILM RED」ウタ役などが代表作で、儚げな少女から芯の強い大人の女性まで、数多くのヒロインを演じています。
名塚さんは、小学生の頃より子役として、ミュージカルなどの舞台で活躍。アニメ「だぁ!だぁ!だぁ!」の光月未夢役にて初主演し、その後も声優として数多くの人気作品に出演しています。
翠苓の性別は女性、暗躍する女官の正体や目的は?
凛々しく中性的な顔立ちをしている長身の女官・翠苓の性別は女性です。その正体は、高貴な者の暗殺を目論んでいたようです。壬氏のことも、祭祀での不運な事故に見せかけて命を奪おうと狙い、計画を進めていました。
翠苓は多くの事件に関与し、知識やきっかけを与えながら、自らの手は汚さずに下手人を動かしたようです。しかし、猫猫が事件の裏のつながりを見破り、計画は失敗。祭壇にて儀式を行う壬氏は難を逃れました。翠苓は罪に問われる前に毒をあおり、死亡と診断されます。
壬氏の暗殺未遂以外に、猫猫が関わっていた事件のなかで、翠苓が裏で糸を引いていたと見られるものは、第9話にて、武官・浩然(こうねん)が酒に細工をされて亡くなった事件と、第14話の倉庫のボヤ騒ぎです。さらに、ボヤ騒ぎの裏で起きた祭具倉庫での盗難と、第15話の祭具管理者の食中毒も翠苓の仕業と考えられます。なくなった祭具と金具の制作は、第16話に出てきた低温で溶ける金属を編み出した職人に発注し、祭壇が崩れる仕掛けを作っていました。どの事件も、翠苓は直接関わらず巧妙に手を回していたようです。
▶突然死した祭具の管理者だった高官 9話
▶祭具が盗まれていたボヤ騒ぎと見つかった煙管 14話
▶祭具の前管理者が食中毒でこん睡状態に 15話
▶ある一定の熱で溶ける金属の謎 16話
翠苓は死んだ? 死亡が描かれたのは原作の何話?
翠苓の死亡に関するエピソードが描かれたのは、原作小説2巻第13話「曼荼羅華」(アニメ20話)です。壬氏をかばって大怪我を負った猫猫のもとへ、李白(りはく)から翠苓に関する連絡が届きます。薬草畑で、翠苓と猫猫が交わした会話を伏線としたストーリーです。
猫猫は、李白から翠苓が遺体で見つかったという報を受けます。翠苓は毒をあおったと見られ、検死官が死亡を確認。罪人のため墓に入れず、火葬を予定していると聞き、猫猫は違和感を覚えます。
壬氏らと猫猫が死体置き場にて棺桶を確認すると、そこに翠苓はいませんでした。翠苓は検死官が自分に好意を持っていることを利用し、蘇りの薬(猫猫は曼陀羅華と予測)を使って仮死状態にとなっていたのです。その後、薬の効果が切れて息を吹き返し、まんまと脱走していました。
まとめ
翠苓は、外廷に勤務する官女です。毒や薬学に精通し、宮中にて薬草を栽培しています。壬氏を巻き込む陰謀を企てていましたが、猫猫によって計画が明るみになり服毒死。しかし、実際には仮死状態になる蘇りの薬を飲み、官の目を欺いて宮廷から脱走しました。
長い年月をかけて練り上げたであろう暗殺計画を見破られてしまった翠苓でしたが、猫猫も知らない妙薬を作り、見事に逃げ果せました。翠苓が今後、本編に登場することはあるのでしょうか。これからのストーリーも目が離せません。
(C) 日向夏・イマジカインフォス/『薬屋のひとりごと』製作委員会
アニメ『薬屋のひとりごと』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
---|---|---|
1 | 猫猫 | 猫猫の正義感が幼子を救う |
2 | 無愛想な薬師 | 媚薬の出来はバッチリ!? |
3 | 幽霊騒動 | 奇行の裏の真実に気づく猫猫 |
4 | 恫喝 | ガチギレ猫猫のマジビンタ! |
5 | 暗躍 | そばかすを落とした猫猫の顔 |
6 | 園遊会 | 「これ、毒です」猫猫が本領発揮 |
7 | 里帰り | 高順の前で素が出てしまう壬氏 |
8 | 麦稈 | 「一夜の対価」に壬氏、硬直 |
9 | 自殺か他殺か | 猫猫の死生観、壬氏の懊悩 |
10 | 蜂蜜 | 変態に追い詰められる猫猫 |
11 | 二つを一つに | 阿多妃の過去が明らかに |
12 | 宦官と妓女 | 猫猫、指先だけならお触りOK |
13 | 外廷勤務 | 官女とのドロドロバトル |
14 | 新しい淑妃 | 「女の園の秘術」を教授 |
15 | 膾 | 曲者な軍師・羅漢が来た! |
16 | 鉛 | 鍵の開かないタンスの謎 |
17 | 街歩き | 妓女の価値を下げる方法 |
18 | 羅漢 | 猫猫と羅漢の関係が明らかに |
19 | 偶然か必然か | 命を守るため、猫猫が走る |
20 | 曼荼羅華 | 壬氏が飲む薬の効果 |
21 | 身請け作戦 | 隙あらば嫉妬する壬氏 |
22 | 青い薔薇 | 羅漢の目に映る人々 |
23 | 鳳仙花と片喰 | 妓女・鳳仙と羅漢の悲恋 |
24 | 壬氏と猫猫 | 壬氏の頭突きを食らう猫猫 |
・無料でみられる「薬屋のひとりごと」エピソード・見逃し配信一覧