(6月以来のダイレクトリマッチとなる小澤と西京)
10月1日開催の「Krush.81」後楽園ホール大会で、-58kg王者の小澤海斗が3度目の防衛戦を行なう。対戦相手は西京春馬。武尊らが所属するKRESTの新鋭で、2015年にK-1甲子園優勝、まだ19歳だがプロでも実績を残している。
このタイトルマッチは、小澤の指名によるもの。両者は今年6月のK-1で対戦し、西京が判定勝利。テクニックと試合運びのうまさを見せつけた。
小澤は敗れた直後にベルトをかけての再戦を要求している。「やり返さないと気が済まない」という思いからだった。K-1では受けて立つポジションの試合にモチベーションが上がらなかったという小澤だが、今回は「何もかもが違う」と意気込む。曰く「今回は勝ちに徹する。勝負の鬼になる」。
対する西京は、一度勝っていることもあり「今度は倒して(KOで)勝ちたい」と試合内容も意識している。Krushのベルトにふさわしい勝ち方をしたい、ということだ。「成人する前にチャンピオンになっておきたかった」とも語っており、戴冠すれば順調なキャリアの象徴になるだろう。
そんな西京の自信も、小澤にとっては気に入らない。「スカして余裕ぶってる奴は嫌い」と小澤。武尊戦での毒舌と乱闘で知られる小澤だが、常に必死の闘いでギリギリの勝負をものにしてきた選手でもある。
とりわけKrush王座を手に入れた試合と、2度の防衛戦は苦しみながらの勝利。逆にいえば、ギリギリのところで勝負強さを発揮するタイプであり、その底力こそ西京にとって最大の脅威だろう。
王者が意地を見せるか、王者交代で新たなスター候補が誕生するか。Krushらしい、ドラマ性のあるタイトルマッチだ。
「Krush.81」は10月1日(日)17:00~AbemaTVで生中継
文・橋本宗洋