2018年5月12日(土)公開の映画『孤狼の血』に俳優の竹野内豊が出演することがわかった。 同作の原作は柚月裕子、監督に白石和彌、そして役所広司、松坂桃李ら日本を代表するキャストが集い、期待と注目を集めていた。
同作が白石監督作品2作目となった竹野内が演じたのは、バリバリの「呉弁」と「ド派手衣装&パーマ」が目を引く暴力団五十子会若頭・野崎康介。江口洋介演じる一之瀬守孝が若頭を務める、尾谷組と敵対する五十子会の若頭・野崎康介は、ストーリー冒頭から登場し、強烈な存在感を放つ。
暴力団役、呉弁、パーマ……初めてづくしの役作り
初挑戦となった暴力団役(野崎)を演じることについて、竹野内は「『彼女がその名を知らない鳥たち』撮影直後に、白石監督から『今度、竹野内さんに出て欲しい作品がある』と言われ、台本も読まずに、『はい』と返事をしていたので(笑)。台本を読ませて頂いた時は、完成度の高さに『素晴らしい作品になる!』とわくわくしました。今まで、いい人だったり、エリート的な役が多かったので、また一つ、白石監督の現場で新たな役に挑戦出来る事が嬉しかったです」とコメント。尊敬する白石監督からのオファーに即決したようだ。
初挑戦となった広島弁(呉弁)についても「以前から、方言のある役をとにかくやってみたかったんです。呉弁は、抑揚が激しかったり、イントネーションを間違えると関西弁の様に聞こえてしまったりするので難しかったですが、呉出身のスタッフの方と確認しながら取り組める事が楽しかったです。自分の演じた野崎の呉弁は、暴力的な言い回ししかしないのですが、本来の呉弁は、とても温かみがあって、どこか人間臭さを含んでいます。また是非チャンスがあれば、呉弁を話す役柄に出逢いたいです」と語っており、かなり親しみを感じたようだ。
きつめのパーマも今回が人生初というが、かけることになった経緯についても「衣装が想像していたものと全く違って……とにかく派手でした(笑)。ですので角刈りはやめ、衣装に合う髪型をヘアーメイクさんと話しながら作って頂きました」とコメント。衣装によっては角刈りの竹野内も観られたのかもしれない。
ストーリー
物語の舞台は、昭和63年、暴力団対策法成立直前の広島。所轄署に配属となった日岡秀一は、暴力団との癒着を噂される刑事・大上章吾とともに、金融会社社員失踪事件の捜査を担当する。常軌を逸した大上の捜査に戸惑う日岡。失踪事件を発端に、対立する暴力団組同士の抗争が激化し...…。
(c)2018「孤狼の血」製作委員会